過去300年最大の経済ダメージとビジネスチャンス -倒産相次ぐイギリス企業 –

パリ、レパブリック広場

89回目の投稿になります。

 

写真は「毎日何かが燃えている」パリのレパブリック広場、ニュースで先週も物凄いことになっていました。

 

本日からイギリスのロックダウンは終了、パブなど飲食店の他ジムなども空き始めますが「違う家庭の人との会合禁止」という誰もが無視するであろう決まりは変わっていません。

それにミュージシャンなどにはパブが開くくらいでは全然足りません(笑)

LEROY SIBBLES/SITUATION 

 

ファイザーの「ワクチンが承認された」と言ってイギリス保険証のハンコックというアホはとても気持ちの悪い笑顔でテレビに出て「あの顔見たか」と話題になっていますがイギリス国民の半数以上がワクチンに反対しているのでこれからワクチン接種の強制を巡る戦いが始まりそうです。

ワクチン接種拒否者は仕事へ行く事を禁止へ?

上は英語の記事ですがもう何としても全国民にワクチンを打ちたいんでしょうか?

 

イギリスのじぃちゃん・ばぁちゃんの魂、3世紀に渡って続くデベンハム倒産申請

 

1778年にロンドンで創業され178店舗を持つ巨大なデパートグループが破産申請の手続きに入ったそうでイギリスの中・上流階級の特に年配の方達はショックを受けているようです。

倒産理由は銀行からの融資を引っ張るのに失敗した事、124店舗が店を開け続けられない事、そしてコロナウィルスのパンデミックで店舗を開けれる状態ではない事を挙げており、12,000人が失業するとのこと。

僕も周りもこのような店は興味がないので入った事もありませんし関係ありませんが、どこの街にライブで出かけてもメインストリートには必ず大きなデベンハムがあるのは同じなのでイギリスのハイストリート・ショッピングの様子が変わるのも想像できますね。

それでも「デベンハム」と言う名自体が地に落ちかかっていたのでロイヤルティーのあるお客さんも減っていて、営業業績がすでに下がっていたところにコロナがトドメを刺す事になったようです。

 

ロールスロイスの飛行機エンジンの製造ライン停止と8000人解雇が春のおそらく一番最初に発表されたイギリス経済がざわつくような大きなニュースでしたがこの会社は早かったですね。

このデベンハムの場合は日本でどれほど知られているのかはわかりませんが、LAURA ASHLEY、CATH KIDSONなど少し田舎に行くとデベンハムの中にしか店舗を持っていないブランドも多々あり彼らコンセッションの行き場も無くなるので失われる仕事量は半端じゃないとのことで政府も声明を出してなんとかしようとしていますがそれほど希望は持てません。

フィリップ・グリーンというアホが奥さんとデベンハム・オーナーの「アーカディア」という会社を保有していて500億円ほどの基金があるそうですが従業員への手当てをカバーする気は無く、モナコには依然130億円もするヨットを停めてあり叩かれています。

 

経営難のイギリスアパレル企業

 

他にもまだまだ続きます。

他にもアーカディア傘下でTOP SHOP(逆にまだ存在してたんですね)、BURTON DROTHY PERKINS、OASISなども一緒に倒産する事になりこういった企業の失業者は13000人に上るそうで大量生産系のアパレルは大変そうですが、ZARAなどが乗り切れているのは元々の人気からなのでしょうか。

 

スコットランドの大手企業、エジンバラ・ウール・ミルというJAEGERやPEACOCKSを有するグループも倒産申請を出し4700人が失業、日本でも有名な靴メーカーCLARKSは店舗大家との家賃免除を交渉しつつ個人投資家から150億円以上の融資を募って凌ごうとしているそうです。

 

他にもイギリスの大手食料品スーパーで金持ちが行く順番にウェイト・ローズ、マークス&スペンサー、セインズベリー、テスコと4つあり(僕のような人は最後の2つにしか行かないのですが)、お金持ちはウェイト・ローズ、ここに行けない人はマークス&スペンサーに行きます。

他にも最安のリドル、アスダなどがありますが数が少なく昔恐ろしく品質が悪かった印象が強すぎて今でも僕は避けています。

そのマークス&スペンサー(創業者の奥さんは日本人)も110店舗を閉店8000人の解雇、デベンハムに次ぐ大手デパートのジョン・ルイスは8店舗閉店2800人解雇を決定しました。

僕自身ファッション業界で4、5年働いていましたが10年以上前で世界の状態は変わってしまいましたし服飾業界は最も地球環境に悪い影響を与えている業界の一つでもあるので正直人類に必要な変化だとは思いますが当事者達はたまらないですね。

 

ビジネスチャンス

 

過去に3回に渡って書いたイギリスでビジネスをやる方法、今空前のビジネスチャンスといえばビジネスチャンスで、おそらく向こう何年も今のようなチャンスはやって来ないと思います。

 

書きませんが過去の投稿を読むとなぜチャンスなのかわかる人はわかるはずなので興味があれば見てみてください。

 

最悪の経済状況ですからチャンスも大きいのかもしれませんが、ここでチャンスを使えるのは既にお金を持っている人だと思うのでまた格差が広がるような気もしますが・・・。

 

 

パブが今日から開き大喜びしている人がたくさんいますが、僕の周りにいるアーティスト連中は皆が「それだけじゃあ全然足りねーよ」と心の底から思っておりまだまだ僕らがマトモに動けるようになるのは先になりそうです。

日本では第三波と言っていますがヨーロッパでは今のが「第二波」なんですよね、第三波は来年頭からでしょうか・・・

 

日本行きの飛行機の座席指定の図を見ると僕が来週日本に帰る飛行機はまだ3人しか座席を指定していませんでした、本当に航空業界も大変そうですね。

検査も4回目ということで本当に面倒くさいですが日本に帰れるのならなんでもします。

 

お付き合いありがとうございました

 

Jay