73回目の投稿になります。
決してハードルは低くない方法ですがイングランドで間違いなく家賃を最小限に抑え可能な限り条件の良い家に住む方法を一つ紹介したいと思います。
まさに知る人ぞ知る、イギリス人でも知っている人の方が少ないのではないかと思う「ハウジング・コーアップ」と言う団体が西ロンドン・ノッティングヒルにも一つ存在しており、どのような団体かというと人数は30人以内と決められていて地域のために活動をします。
団体の実際の運営、新メンバーの面接、デベロッパーや家主との交渉、地域のイベント(チャリティー活動、学校行事手伝い等)、と内容は様々ですが自分にも何か役が与えられます。
こういった事の見返りにこれから取り壊される、もしくは改装予定の物件に本来の5分の1ほどの家賃で住む事が出来るようになっています。
物件を貰える期間は最低1年間、立ち退きの時期が来る2ヶ月前には必ず引越し先候補のリストを貰え、その中から洗濯するという条件になっており文句はありません。
それに最低1年と言っても10年以上同じ物件に住んでいるメンバーも居たりと適当な部分もあるようです。
物件リストがありエリア内の好きな所に住む事が出来るという嘘のような話ですがメンバー数が30人と制限されている事もありなかなか入るのは難しくなっています。
ノッティングヒルにある組織は1983年から続いている組織で不動産や自治体と繋がっておりそこから物件のオファーが来るようになっているのですが少し不思議な団体です。
「一人のためにリビング・ルーム、ベッド・ルーム、ダイニングが別に無いのはまともな人間の生活とは言えない」というポリシーがあるため家も広く、いつか入りたいと考えていました。
自分のお気に入りのエリアに常に住み続けられるというのも魅力の一つですね。
この「ハウジング・コーアップ」に書類を出してから半年待ちましたが書類審査が通りインタビューに呼ばれ、無事合格しました(かなり喜んでいます)。
申請書類の中で「この組織と地域に自分がどう貢献していけるか」という質問に対する答えには「フォトグラファーとして地域の事を記録していく」、「一週間で何時間程度この組織のために時間を割けるか」という質問には「これくらいかな?」という気持ちで10時間と書いておきました。
家のリストを貰えるまでの期間は運次第で、空き物件があればその日のうちに家を貰えたメンバーも居ますし、最長一年待ったというメンバーもいるのでもしかすると少々時間がかかるかもしれませんが、ロンドンで家賃を格安に抑え良い所に一人で「合法的」に住むのならば恐らくハウジング・コーアップに入るのが最良の方法だと思います。
僕はインタビューのためだけにロンドンに帰って来たので家が決まるまで次はオランダ、フランス、イタリアの方を回ってみようかと思っています。
お付き合いありがとうございました
Jay