美しすぎるモナコという国とモナコ・グランプリについて

前回の投稿ではバルセロナ・グランプリの様子を書きました。

その後火曜日になった瞬間に真夜中に宿をでて15時間ほど運転し、フランスを通りイタリアのバレクロシアという街の宿に着くと死んだように眠り、次の日にメディアパスを撮りに行くついでに少しサーキットを作っている様子も見てきました。

 

今回はモナコとモナコ・グランプリについて書こうと思います、1日かけてモナコ内や海岸線の写真も撮ってきたのですが、馬鹿すぎる事に全て間違って消してしまいました・・・・なので残った携帯での写真になります・・・。

 

ところで、旅の中でロンドンを出発してから相当色々なところに行き移動しましたが、マスクを付けたのはバルセロナでバスに乗った瞬間だけで、ロンドンに帰って来た今ももう完全にコロナ以前の生活に戻っています。

 

モナコという国

NYCのセントラル・パークよりも小さいこの国、縦の長さは5kmほど、幅は一番狭いところで350mしかなくバチカンに次ぐ世界二番目に小さい面積で、人口は38,000人、4000人に1人はF1ドライバーで人口の30%がミリオネアだそうです。

街の中を運転していても10台に一台はフェラーリやマクラーレンなどのスーパーカーが走っていて、おそらく窓にガムテープを貼っているのは僕の車だけだったと思われます。

物価が世界一高い国と言われているのも頷けますよね。

 

フランスの山道を通ってモナコが見えてくるんですけど、マジで綺麗すぎて目を疑いました。

 

このボートの奥はサーキット

レッドブル・エナジーステーションというのがあり、パーティーをしていて全て無料、ここの写真も全て削除してしまいました・・・

外にはF1の車が展示されていて夜はDJが入り無料ドリンクが振る舞われます

ちなみに、本当に物価が高いのか、というとそうでもなく、ホテルとかは高いですけど普通のスーパーもありますし、水も150円のところもあれば行くところに行けば1000円するよ、という感じでした。

モナコ・グランプリ

今年は20万人以上の人々が訪れたモナコ・グランプリ、始まりは 1929年と100年近くの歴史を誇っており、F1が始まった1950年よりも21年も前からあるんです。

1955年から2020年以外一度も欠かさずに開催されているこのレース、開催にはめちゃくちゃお金がかかります。

 

サーキットを少しずつ作るのには三週間かかり、この小さな国のメイン道路を使うため工事は夜中に行われ、この山の国に大量の資材を六週間かけて運び込みます。

600台のトラックがガレージにピットレーン、橋にガードレールなどを運び込み国の形を変えていくのですが、サーキット全体を120のセクションに分け、ほとんどをクレーンで組み立て二週間で完成します。

 

「レースをその国で開催するにはどうすればいいのか、費用はどれくらいかかるのか」と言うことについても今度書いてみようと思います。

 

 

ピットレーン、右手のグランドスタンドの奥はもうハーバーになっていて巨大なボートが並んでおり、一番大きいボートは乗組員が22人必要だそう・・・

まだ組み立て中の水曜日は誰でも散歩することが出来てなんか不思議な感じでした、レッドブルのステーションの周りもたくさんの人が見に来ていました。

メディアセンターもどんなところなんだろうと思い行ってみると、この左の建物でした、右はF1チームのモーターハウス

この右の建物、モナコ出身のドライバー、フェラーリのシャルル・ルクレールの小学校らしいです。

このピットレーンのゲストなども入る建物は三階建て、これもこのグランプリのためだけに建てられます

モナコでは、F1の中ではチケット数は最も少なく37000枚しか販売しないのですが、モナコの地形のせいで数万人がチケットがなくても建物からお金を払わずに見ることができるようになっています。

 

グランプリ中サーキット周りの建物や丘は人だらけ

スタート位置沿いにある家の住民たち

モナコ人、というのは実際は9000人くらいしかいないそうで、残り30000人の住民は外国人です。

このモナコ周辺一体が最高に美しく、想像を超えていました。

 

グランプリ中僕が滞在していたのは南フランスからモナコを超えてさらに東に40分ほどのイタリアの田舎町で、火曜から毎日イタリア→フランス→モナコ、そして帰りはその逆を繰り返して3カ国行き来するのが不思議な感じでした。

僕の街でもチーム・スタッフを見かけましたがフランスのニース付近に滞在する人たちが多い中、渋滞なども考えてイタリア滞在は正解だったような気がします。

 

運転して通うのも景色が綺麗なので凄く楽しかったのですが、三日もすると慣れてしまうので人間は不思議なものです。

 

このモナコ・グランプリ、元々小国の道路を使っているためコースは異常に狭く、ストレートも短いので「追い抜き」がほとんど出来ないことで有名なんですよ。

コースの全長も、F1の規定では5km以上なければいけないのに3.5kmほどのコースになっていますが、まぁそれでもそれを78周、2時間を平均時速150kmで走り続けるのは普通じゃないですよね。

 

グランプリに行く事はつくづく「音楽フェスに行くのに似てるな」と感じているのですが、ここモナコ・グランプリ、感覚としては以前書いたヨーロッパ最大のストリートパーティー、僕の地元で開催されるノッティングヒル・カーニバルに似ているかもしれません。

 

世界中のVIPが集まるこのモナコ、ロンドンが長い僕などはカーニバルと比べて「おそらく物凄い量のドラッグも入って来ているんだろうなぁ」と考えてしまいます。

 

モナコは世界三大レースの一つで、F1ドライバーになって成し遂げなければいけない事は「世界チャンピオンになること」と「モナコで勝つこと」と言われています。

 

次回はモナコ・グランプリの様子について書こうと思います、お付き合いありがとうございました

 

Jay