スペイン山中の教会で祀られる高山右近という侍 – 聖イグナシウス教会 –

69回目の投稿になります

 

スペインの山奥に「CAVE OF SAINT IGNATIUS – 聖イグナシウスの洞窟」という場所があり、日本のキリシタン大名・高山右近という人の絵があることを今まで読んだ本か何かで覚えており、バルセロナからそう遠くないのでバンドのボーカルを連れて行ってきました。

 

この聖イグナシウス教会は毎日午前10時から午後1時までのわずか3時間しかオープンしていないので朝早くの出発でした。

 

戦国時代の宣教師とは侵略者の事でしたが、織田信長と浄土真宗本願寺が10 年戦っている間に手を貸していたのは仏教徒ではなく宣教師とキリスト教のために戦うキリシタン大名で、高山右近は最も力を持っていたキリシタン大名の一人だったそうです。

 

織田信長が本能寺で死んだ後には豊臣秀吉に仕え、天下が徳川家康に渡った後にキリシタンという事で日本を追放されマニラで死んだというなかなか面白い人生を送った人です。

 

この人の絵を見に行きたくてバルセロナから北西にあるMANRESAという街に向かいました。

 

特に「ここが中心」というのもあるわけではなく静かな街です

なぜかスペインはどこの街のグラフィティーもカッコいい気がします

自然が綺麗な街でした

洞窟のあるらしい教会

入り口

中に入ると驚くほど小さく拍子抜けしましたが、よく見るとガイコツなどなかなかダークな装飾品が多く見られました

もしかして洞窟ってこれだけ?と思っていると上の写真の左に小さな通路があり「洞窟はこちらへ」と書かれていました。

洞窟は狭いですが、豪華な造りでした。

礼拝所への入り口

礼拝所の中、わずか6人しか同時に礼拝出来ないようになっています

 

帰り際に通路を見上げると、刀を持って曲げを結っている侍が居ました、「右近殿」とスペイン語で書かれています。

ルイ13世やスペイン国王と並びキリスト教の布教に世界的に貢献した6人の内の一人として描かれています、凄いですね。

 

ボーカルの彼は一緒に居るとたまーーーーーーーに「一枚撮ってくれない?」と聞いてきます

 

お付き合いありがとうございました

 

 

Jay