暴動が起こってもおかしくないイギリス・国民の怒り

SOHOのバー

77回目の投稿になります。

 

全飲食店10時閉店の影響

イギリスでは先週から飲食店の10時閉店が始まってからもうすぐ1週間というところです。

東京の10時閉店とは訳が違う状態が続いています。

国民性の違いなのは間違いないと思いますが政府の「閉店は10時ね」という要請を聞いて「家に居よう」と日本では考えるであろうところをイギリスは「10時までに飲みまくらなきゃ」と考える国民です。

ならば経済的に良いのかというとそうでもなく、全ての店がテーブルサービスになるという「日本化」でパブやバーはほとんどビジネスが成り立っているようには見えません。

僕の家の向かいにある良く行くパブもテーブルサービスのみなので、家賃を無駄に広がる意味のないスペースにのために払っています。

10時に一斉に閉店するため若者がストリートに雪崩れ込みパーティーを繰り広げています。

 

‘Idiotic’ 10pm curfew anger as drinkers gather in streets after pubs close

パブ閉店後にストリートに集まる酔っ払い、「馬鹿げている」10時閉店への怒り

 

この様子を見ると日本の感覚で言えば「何をやっているんだ」と感じる方が多いかもしれません。

ですがイギリスでは飲食業界から発生したコロナの件数は全体の4%というデータが出ていて、学校、ケアホーム、他の職場は「集まりは6人」の制約も無いにも関わらず出来るだけ補償をカットしようとする政府に怒りの声の方が多いように感じます。

日本の若者は政府にとって「良い子」が多いから自粛をするのでしょうがヨーロッパの若者は自分の主張や自由を求めるので確かに政府にとっての「良い子」は・・・・少ないかと思います。

 

‘Idiotic’ 10pm curfew anger as drinkers gather in streets after pubs close

 

更に怒りを買うイギリス政府とボリス・ジョンソン

ロックダウン始まりに80%だった給料補償が60%になり10月の末に終わる事になっていましたが今度は20%になりました。

条件が複雑で「雇い主が本来のシフトの3分の1を与え、そのシフトに対して給料は本来の雇い主が支払い」「更に3分の1を政府と雇い主が共同で上乗せ」というもので、結局のところ政府が補償するのは20%程度、実際の労働時間を考えると最低賃金の値上げを雇い主が政府に強要されている事になり、ただでさえ人を雇うのが難しい時に更にビジネスと労働者を窮地に追いやっているようにしか見えません。

新しい補償制度

国会議事堂の全てのトイレからコカインが検出されるほどヤンチャな政治家の多いイギリス政府ですが、10時閉店という事でただでさえ国民に怒りと失望をもたらせただけでなく更に火に油を注ぎました。

イギリス国会議事堂の中にはパブがありそのパブだけはイギリス国内のパブで唯一10時に閉店しなくて良いそうです(笑)

怒りの声はもちろん聞こえますが僕はもう・・・笑うしかないですね。

国会議事堂のパブ

全国の大学での授業を開始すると発表し大学生たちは寮に戻りましたが30以上の大学で政府が「大学ロックダウン」を始め授業はリモート、寮の部屋からは出れず、学生も親たちも相当怒っています。

 

政府がこのままだと10月半ばには感染者が一日5万人に達すると言っていますが、どうなんでしょう。

現在コロナでの死者は8月11日に0人を記録してから一日40人を超えた事はなく、平均して一日15人程度になっています。

一方で癌や認知症では日々数百人、他にも脳卒中で亡くなる人、風邪とインフルエンザで亡くなる人の方がコロナでの死者よりも随分多くなっています。

こうのようなデータを見たり、政府の様子を見ているとデモをやりたくなる人の気持ちも分からない事もないかな、と思いますし、イギリスにいると本当に何が正解なのか分からなくなりますがとにかくロックダウンだけは辞めて欲しいと思います。

 

お付き合いありがとうございました

 

Jay