British GPの歴史
「イギリス」というのは日本だけでUKとかブリティッシュっていう方が個人的にはカッコイイと思います、というのは関係ないのですが、今回は初めて自分が住んでいる国ということで今まで以上に体的には楽なグランプリでした。
シルバーストーンというサーキットは1950年にF1が始まった発祥の地、全てのグランプリの中でも大人気の場所、三日間で訪れた観客は30万人という事で規模が半端じゃありません。
僕のロンドンの家からは2時間もかからず着きますが、渋滞すると倍以上時間がかかるという事でサーキットから40分の所にあるAirBnBを予約しましたが、安くてめちゃくちゃ良い宿で、絶対に来年もそこから通おうと思います。
F1は今でもなんだかんだ「イギリスのスポーツ」と言われており、というのもメルセデス、マクラーレン、アストンマーチン、ウィリアムズがイギリスのチームですが、他にもフランスのアルピーン、オーストリアのレッドブル、アメリカのハース、これらのチームも全部本拠地はイギリスにあるんです。
そのためドライバーやチームの気合の入り方も半端じゃなく、出待ちのファンへのサービスも普段より時間をかけていましたし、たくさんのセレブリティが来ていました。
チャールズ・ルクレール
このイギリス・グランプリ、まず木曜日はいつものようにメディア・センターに行きサイン・イン、その後はドライバーが来るのを撮影。
ダニエルとラッセル、この2人いつも仲良さそうに話してます、ダニエルは誰よりも長い時間ファンサービスをしていました
角田君も凄い人気、日本での認知がほぼゼロなのを知っているのはF1好きの日本人だけでしょう・・・サインを頼まれないドライバーもいる中、みんなに声をかけられ実はかなり人気者です。
ルイスはもうファンが狂ってしまうので別ゲートがらパドック入り
公式にサイン会の時間をグランプリが設けていますが、それは相当な金額のチケットを買っている人でないと並べないので、それを買えない人達はパドックへのゲート前でドライバーを待ちます。
朝8時にはこんな感じ、遠くの人とかもうチャンスないですよね(笑)
ランドは彼女とマクラーレンに乗って現れました、まだ22歳・・・・
ファンがドライバーに携帯を渡して「セルフィー撮ってー!!」と頼んでいる様子、ドライバーに自分の携帯を渡して撮ってもらうスタイルなのは今回気付きました。
木曜日
木曜日はメディアセンターに荷物を置き、サーキットを逆回りに歩いてコースを見ることにしているので、荷物を置いて散歩に行きます。
シャルル、角田君とガスリー、セバスチャン・ベッテルに遭遇
なんかサーキットを修理してる人達もいて少し話しました
歩いていて気づいたのが、「あれ、このサーキット、くそつまんなくね?」という事でした。
トラック脇がめちゃくちゃ広くて撮影する時に凄く距離がある事、どこも真っ平らで見栄えしない事に気付き、他のフォトグラファーに「シルバーストーンってさ・・・・」と聞くと、「クソだろ?」との答えでした(笑)
木曜日は早めに宿に帰り明日からのグランプリに備えます
金曜・土曜
金曜日、土曜日は両方土砂降り、流石のイギリス・グランプリ(去年は何故か物凄い暑さでした)という事で、金曜はピットレーンに集中、土曜日はサーキットを撮りに行くことに。
雨のサーキットは撮影は大変でも迫力がある写真が撮れるので割と苦ではありません。
パドックを歩くマックス
雨が酷くて誰も走らない時間があるという最低なフリー走行でした、お客さんも高額なチケットを買っているので走るのを見たいと思いますが、「今、ストップしてんの?」「違う違う誰も走ってねーだけ」とフォトグラファー同士で確認し合うほどダルダルなフリー走行で残念でした。
ルイスが出ます
カルロス・サインツ、ここ、ホントは登っちゃいけないんですけど登っちゃいました
雨で申し訳ないと思ったのかルイスがいきなり出てきました
セバスチャン
スペインの英雄アロンソ、過去マクラーレンに居たからかイギリスでも人気です
FP1が終わりFP2、FP3は雨が降ったり止んだりと落ち着かない天気でした。
シャルル・ルクレール、後ろの建物はVIP用のクラブハウスで、これをバックにするのはシルバーストーンの名物ショットの一つ
カルロス・サインツ
ここのサーキットの最終ストレートは、ルイスの苗字から「ハミルトン・ストレート」と名付けられています。
晴れたらパラシュート部隊が
何のためなのか良くわかりませんでした・・・
土曜の午後は予選のタイムアタック、カルロス・サインツがまさかのポール・ポジション!
ダニエル・リカルド、成績が上がらなくクビ説も・・・
マックス・フェルスタッペン
土曜の予選結果は、まさかのフェラーリ、カルロス・サインツが一位で初優勝が期待されます。
僕も心からカルロスの優勝が見たいと思ってました。
日曜
スタートは土曜日ポール・ポジションをとったカルロス・サインツから。
まずはドライバーズ・パレードから始まります、シルバーストーンではバスではなく一人一人クラシックカーに乗り込みます
スペイン人同士のカルロスとアロンソ、頑張れよ、とか言われてるんでしょうか・・・41歳のアロンソはカルロスが子供時代から憧れていたヒーロー、彼とレースが出来るだけで毎回すごく嬉しいそうです。
マックスとランド
ピエール・ガスリー
セバスチャン・ベッテル、この日は彼の誕生日で観客大合唱(金曜はダニエルの誕生日で大合唱)
ランド・ノリス
バルテリ・ボッタス
ダニエル・リカルド
ルイス・ハミルトン
パレードが終わり、国歌斉唱の前の準備中に撮影ができるグリッド・パス、また当たり撮影に行きます
ポール・ポジションのカルロス、めちゃくちゃ気合い入ってたと思います
トム・クルーズとキアヌ・リーブスが遊びに来てました、キアヌはいきなり隣にいてビックリして撮り忘れました(笑)
ルイスの父親と弟、アンソニーとニコラス・ハミルトン、弟は障害を持っているんですけど、このハミルトン家の物語は本当に感動しかありません。
ナイジェル・マンセルとクリスチャン・ホーナー、セバスチャンは誕生日プレゼントに「ナイジェル・マンセルが過去チャンピオンになった車でシルバーストーンを走れる」という事で、余興がありました。
ランド
ルイス
マックス
国歌斉唱が始まるとダッシュでレースのスタートを撮れるポイントに行きます、4コーナーへ。
レース・スタート、何か後ろで火花が散ってます、撮影中は事故ってるのはわかりますが何が起きてるのか全くわかりません
後で写真を見るとアルファロメオがひっくり返ってます・・・
中国人ドライバーが接触して横転、このまま100メートル以上滑ってタイヤのガードを超えて金網に突っ込みました。
同じく接触したジョージ・ラッセルが車を飛び出して助けに行きます
ゾウという中国人ドライバーの車は僕らの所からは見えませんでしたが、無事だったようで、ジョージ・ラッセルも残念ながらリタイアしました、1周目からいきなり波乱の予感。
再スタートして最後の数周、出だしで抜かれていたカルロス・サインツがトップになります
後の方からスタートだったルイスが凄い勢いで抜きまくり
最後の数周はどうなったのかわからず、表彰台の撮影に行って誰がトップ3だったかわかります、一位はまさかのカルロス・サインツの初優勝
100戦以上走っての初優勝です、嬉しそう
他のドライバー達が祝福に来ます、リカルド
フェルナンド・アロンソ、スペインの大先輩、これは嬉しかったと思います
チームメイトも皆嬉しそうでした
一方、4位に終わったルクレールは激怒からの落ち込んでいました
表彰台に来るカルロス、スペイン国旗を背負って嬉しそうです
ルイス・ハミルトンは3位、観衆も喜んでいました
2位だったレッドブルのセルジオ・ペレスがシャンパン・ファイトをフライング
カルロスは号泣でもするのかと思ったら意外とさっぱりしたセレモニーでした(笑)
イギリス・グランプリは結構波乱がある面白いグランプリで、F1が終わった後の余興にはBastille(超有名バンド)がライブに来ていたりと規模の大きさが見えました。
この日はもう編集は家に帰ってからにしようと思いグランプリ終了後に食事をしたらすぐに家に帰ったのですが渋滞も思ったほど酷くなく快適なグランプリでした。
いつもこんな感じなら良いなと思うのですがそうも行かず、ということで次回はオーストリア・グランプリの様子を書こうと思います。
Jay