34回目の投稿になります。
前回の投稿の続きです。
写真は僕がエジンバラのグランド・ロッジ内「儀式の間」へ許可無く入っていくところです。
因みに僕のバンドのボーカル、スマイリーのお父さんは元フリーメイソンです。
SMILEY &THE UNDERCLASS/IT’S ALL ENGLAND
10年ほど前ににやっていたバンドのミュージックビデオ撮影のミューティングに行くとダイレクターが「グッチ」と僕は呼んでいる同い年の日本人という奇跡の出会いがあり、すぐに友人関係が始まってその後、今の僕のバンドの同曲のミュージックビデオを撮ってもうことになりました。
どう彼に撮影を頼むか悩んでいたある日、彼が「スコットランド行ってみたいなぁ」と呟いていたのを思い出しスコットランドへの運転とビデオ撮影を交換しました。
これが僕の初のスコットランドへの旅でありフリーメイソンを調べるきっかけになりました。
それ以来僕はスコットランドが大好きでして、毎回お決まりの遊び方と言えば深夜0時にロンドン出発、朝7時にエジンバラに到着しカフェで朝食を摂ったあとはそのまま観光へ、午後ホテルにチェックインして仮眠後はウィスキー・バー巡り、というものです。
街並みもとても美しく、ギネスをチェイサーに物凄い種類のスコッチウィスキーが一杯300円くらいから飲めるエジンバラは僕には楽園です。
写真でいつもマントを羽織っているのはフリーメイソン「ぶっている」わけでは無く、真夜中にロンドンから7時間も運転するためパジャマでロンドンを出発したところジャケットを持ってくるのを忘れ寒さに苦しんでいると「グッチ」が買ってくれたからです。
2012年当時、「フリーメイソン」についてそれほどまだ興味はありませんでした。
せっかくエジンバラに来たのだからグランド・ロッジに行ってみようというのがフリーメイソンへのはじめの一歩です。
グランド・ロッジは街を一望出来るエジンバラ城からも歩いて行ける新市街地にあります。
グランド・ロッジ、「FREE MASONS HALL 96」
正面から
初めてグランドロッジを訪れた時はなんの情報もなく、二人で「ピンポン押してみようぜ」というノリで行きました。
写真で確認できるピンポンを押してみます。
「ハロー?」
「あー、えー、入っても良い?」
「どうぞ。正面の階段を上へ。」
潜入に成功しました。
目の前扉を開けると投稿写真の光景が飛び込んできます。
このドアは開けましたがが焦ってすぐに閉めました。
右手にある階段を登っていきます。
ここを登るとレセプションのようなところがありましたが当時の写真はありませんでした。
フリーメイソンのために作られているスコッチ・ウィスキー、バッジやキーホルダー、本なども置いてありなかなか楽しめます。
訪問者は他に誰もおらず、その後帰ると見せかけ館内を少し探検することにしました。
展示物が色々ある部屋や「マスターメイソンの部屋」などに入ってみました。
現在は一切公開されていないのでこれはもしかしたら貴重な写真かもしれません。
勲章の数々
韓国の大統領がフリーメイソンに送ったもの
マスターメイソンの部屋
ロバート・バーンズ(スコットランド詩人・『蛍の光』の作者)はスコットランド文化の象徴的存在で紙幣の顔にもなっています。
彼の就任式の様子を描いた絵です。
色々なエプロンが100枚はありましたね。
他に世界各国首脳フリーメイソンからの贈り物、肖像画、儀式の時の服などが飾られていました。
最初のグランド・ロッジへの訪問はこれで終了です。
この時はまさかフリーメイソンになりたいと思う事はまだ無く、都市伝説の中の世界をグランド・ロッジに行く事によって「少し垣間見れたかな」という程度でした。
その数年後、2016年の事でした。
彼らの事もいずれ紹介しなければなりませんが2人の友人と3人でスコットランドの旅をしました。
2人がロンドンに来る事は随分前から決まっており僕の家に滞在する予定でしたが、僕が日本に一時帰国いる間にフラットメイトが火事を起こし家が全焼するという事件が起こり、3人で燃えた家の向かいのAIR B&Bに泊まるという珍スタートで始まった旅でした。
到着初日は相変わらずのウィスキー巡りをし、二日目にグランド・ロッジへと向かい前回と同じようにピンポンを鳴らし潜入に成功しました。
残念ながら初めての訪問後に展示物の一般公開が終了しておりお土産屋さんのような所しか空いていませんでした。
館内1Fを少し見て回るというのはOKだったので3人で探検していると何かの絵の前で話し込んでいる人達がおり話に耳を傾けていると、話が終わった後一人残った割腹の良いおじさんが話しかけてきました。
再び始めた絵の話に飽きてきた僕は彼に何者なのか尋ねると、このロッジの「マスター・メイソン」でした。
これ以上のチャンスはないと思い、一番疑問に思っていたことを聞きました。
「フリーメイソンに入ると何か良いことあるの?」
この質問にはどんな角度から聞いても最終的には「より良い男になれるということを保証する」と繰り返します。
「良い男になれるのが保証されているのか・・・俺も良い男になれんの?」
「そりゃあなれるさ。」
「フリーメイソンにもなれる?」
「資格があればなれるよ。」
「マジ?どうやったら?俺に資格ありますか?」
「あるかもね。ロンドンに住んでいるだろう?まずロンドンのグランド・ロッジにコンタクトを取ってみると良い。」
僕はこの時ロンドンに戻ったら早速グランドロッジに行ってみる事にしました。
2度目のグランド・ロッジへの訪問はこうして予想外のグランド・マスターと会話が出来るという幸運で締めくくる事が出来ました。
最後に少しエジンバラの話を。
ウィスキー・エクスペリエンスというスコッチウィスキーの全てを教えてくれるところがありまして、エジンバラに行った際は是非お試しください。
このような紙を渡され、スコッチウィスキー4種類についてツアーを通して学んでいきます。
ツアーの最後に全てのウィスキーについて学んだ後、自分の一番お気に入りの一杯をプレゼントされます。
世界一のウィスキーコレクションがあり、ツアーの最後に参加者のみが行けるバーで過ごす時間も是非経験して欲しいと思います。
ウィスキー・コレクションの前で
ツアー参加者が行けるバー、僕の目の前に並んでいるのが『フライト』と呼ばれるスコットランドのバーならばどこでもやっているスコッチ飲み比べメニュー、お洒落に運ばれてきます。
『BEFORE』
『AFTER』
どのツアー客も酔っ払って帰るためプレゼントされたウィスキーグラスを忘れて帰ります。
僕はお土産にケース付きで4つくらい頂きました。
この飲み比べ「フライト」は各店「フライト1」から「フライト8」くらいまで、値段は£10から£100に設定されていて、ギネスをチェイサーに『フライト』をシェアしつつ数件飲み歩くのがおすすめです。
次エジンバラに行けるのはいつになるのか・・・・また早く旅行が出来る様になったら良いな、と思います。
次回は前回の記事で書いたフリーメイソンの内容をもう少し詳しく面接の様子やその前後のやりとりを通して書きます。
お付き合いありがとうございました。
Jay