38回目の投稿になります。
今回の投稿ではこちらに書いたフリーメイソンになるための条件、規則などを面接の様子を通してさらに詳しく書いてみようと思います。
写真は僕のバンドのボーカルです、コロナでバンドの予定が全く見えずピーピー言っていたので連れ出しました。
欧米のクリスマスは公共交通機関はもちろん、国の99%が停止し現在のロックダウンよりもずっとロックダウン状態になるのですが理由は誰もが家族と一緒にクリスマスを過ごせるようにするためです。
家族の居ない僕は毎年彼の家族に誘われ3日間ほどお世話になっています。
一人息子の彼が酒を飲めないので酒豪のお父さんの相手は当然僕で毎年吐くまで飲ませられるのですが数年前フリーメイソンの話題になり目が冴え渡りました。
彼曰く「2、3年じゃあフリーメイソンリーの本当の意味はわからないよ」。
写真の奥に見える白い建物がフリーメイソンのロンドン・グランド・ロッジです。
ここの写真を撮りにコベントガーデンまで来たのに無人の街に夢中になり肝心のロッジに行くのを忘れていました。
前回の記事ではエジンバラ、グランドロッジ内の様子とグランドマスターとの話について書きました。
KAMAAL WILLIAMS/ HIGH ROLLER
ロンドンのグランドロッジへ
エジンバラからロンドンに戻ってきた僕は早速写真のグランド・ロッジに行きました。
恐ろしく重厚な作りの建物にはエジンバラのようにベルはなく普通に入る事ができます。
建物に目を奪われつつ受付で「フリーメイソンになりたいんだけど」と聞くとEメールアドレスを渡され、その日は家に帰り後日そのメールアドレスに僕なりに丁寧に書いた文章でメールを送りました。
3ヶ月ほどが過ぎ忘れかけていた頃に返信が来ました。
そのメールにはフリーメイソンリーについて書かれている10ページほどのPDFファイルと、さらに3ヶ月後の面接の日付を伝える手紙が添付されており、当然すぐに「必ず行きます」と返事をしました。
第一回面接
前日まですっかり面接のことを忘れており、「ヨーロッパを旅している友人がロンドンに行くから会って欲しい」とミラノに住んでいる友人に指定された日と重なっていました。
そのため「はじめまして、これからフリーメイソンの面接行ってくるからパブで待っててくれない?」という挨拶だったので相当怪しまれたでしょう(笑)
初めてロンドンに来た彼女をロッジ向かいのパブに残しギネスを一気飲みし面接へと向かいました。
グラストンベリー・フェスティバルで演奏した時より緊張しましたが、可能な限り平静を装いグランドロッジに足を踏み入れます。
受付にて面接に来たことを伝えると「マスターメイソン」が迎えに来るので待っているように伝えられました。
10分後、インド系の方が現れ面接の部屋まで建物内のツアーをしてくれました、贅沢です。
面接の部屋に到着しドアを開けると白人男性、黒人男性が待っていました、どうやら3対1の面接のようです。
面接官A「じゃあまず座って、緊張しなくていいよ」
Jay「あざっす」
それぞれ自己紹介をして僕個人のこと、いつ、なぜロンドンに来たのか、いつまでイギリスにいるつもりなのか、普段の生活のことなどを15分ほど質問されました。
面A「そうか君は日本人か、日本のどこから?東京?」
Jay「言ってもどうせ知らないよ、北の方から来たんだ。日本でのスコットランド人みたいな感じでさ(この言い方はイギリス人に確実にウケます)。」
面A「はは、試しに言ってごらん。」
Jay「札幌って言うんだけどね、日本食レストラン行ったらたまにビール置いてるのわからないかな?SAPPORO BEER。」
一同「おお、わかるわかる、ナイスなビールだよね。」
Jay「北海道限定クラシックってのがあってね、なまら美味いんだけど現地でしか飲めなくて・・・・」
勢いも加わり面接の入りの手応えはバッチリでした。
面接官B「よくわかったよ、ところで君はチャリティーワークはしているかな?」
Jay「西ロンドンのバーで毎週日曜にレゲェのイベントをオーガナイズしてて、入場料をお金の代わりに缶詰とか食料を持ってきてもらうようにしてて、それを週明けにホームレスや孤児のとこに持ってくってのを8年くらいやってて、バンドでは地球温暖化とかホームレスのチャリティーライブでよく演奏してるけど、これアリ?」
一同「エクセレント。」
僕はこの時彼らの心を鷲掴みにしたような気がしました。
Jay「皆さん3人ともフリーメイソン?」
面B「僕らは全員マスター・メイソンさ。」
Jay「おお、マジっすか。」
面A「まず君にフリーメイソンの決まり事を説明するね。慈善活動は君は既に行っているからOKだ。ロッジの説明は後にするけど、ロッジの中では宗教、政治の話は一切禁止、いいね?」
Jay「OK。」
面B「家族をフリーメイソンリーのせいで生活苦に立たせるのは論外だ、大丈夫かな?」
Jay「今のところは。」
面接官C「お金を求めて、ビジネス・コネクションを求めての入会も断っているんだ。君はそういう目的じゃあないね?」
Jay「違うっす。」
面A「まず君がフリーメイソンになろうと考えた理由を説明してくれるかな?」
Jay「たまたまエジンバラ行ったらグランドマスターのおじさんと会って、『良い男になれる』って言うから来たんだけど。」
一同「間違いないよ。」
面A「フリーメイソンになるには何か信仰がないといけないんだ。君は何を信じているのかな?」
遂にこの質問が来ました。この条件についてはインターネットで調べており考えて答えも用意していました。
Jay「正直俺は神を信じていないし、キリスト教も仏教とかもは信じる気はないし、墓参りすら行かないんだけど、日本に『八百万の神』って言って世の中八百万人の神様に囲まれてると思って全てに感謝して生きなさい、って考えなんだけど、何か宗教的な事を信じているか言えと言われたらこれだし、この考えは常に持ってます。神道って知ってる?」
面接官A「もちろん知ってるさ、それでOKだよ。」
まさかの「OK」をいただきました。
僕の中にあった「不安要素その1」をクリアーです。
ここで面接官たちが「俺はJay良いと思うよ」「俺もそう思う」などと軽く会話をし、部屋まで案内してくれた人が話を続けます。
「じゃあ詳しい活動内容と目指しているところの話をしようか。」
後半へ続く
お付き合いありがとうございました。
Jay