イギリス・ロックダウン終了と人々の反応、ヨーロッパ人の魂・クリスマス

88回目の投稿になります。

写真は3月の最初のロックダウン時のブリックレーンという東ロンドンの通りです。

来週12月2日で終了が決定したイギリスの第二回目ロックダウン、迫る年間最大イベント・クリスマス、イギリス人の反応について書いていこうと思います。

ヨーロッパの旅からイギリスに戻ってくると「ああ自由で良いな」と感じます。

それはマスクをせずにどこでも行けるせいかもしれませんし純粋にイギリス人が作っている雰囲気かもしれません。

今回のロックダウンは最初のロックダウンと比べると全く違いどこも普通に人が歩いて道は普段通り渋滞しており、前回のような異様な雰囲気はどこにもありません。

イギリス人には「反逆細胞」と「じっとしてられない細胞」があると言われますが長いイギリス生活で僕にも出来てしまった(元々あった?)と感じます。

去年彼らのライブに行ったのをフト思い出しました、格好良かったです

GHOST NOTE/SWAGISM

イギリス新しいTIERシステム

またボリスが訳のわからない地域ごとに分けるシステムを続けるそうで少し厳しくなった新しい規制を出しました、以下要約するとこうなります。

 

TEIR 1 –  インドア会合6人まで、ナイトクラブはクローズ、飲み屋は10時ラストオーダーでテーブル・サービスのみ、結婚式は15人まで、葬式は30人、映画館、カジノ、その他娯楽施設は11時閉店

TEIR 2 – 同居人以外との会合禁止(事前に決めた数人とはOK)、それでも6人以上の集まりは禁止、パブやレストランは食事提供がメインの場合OKで10時にラストオーダー、その他娯楽施設などはTIER1同様に11時閉店

TEIR 3 – インドアは日用品を売る店以外基本全てクローズ

 

これは物凄く色々省いた要約で「外でスポーツをする時は・・・」「子供の集まりは・・・」など色々ありますがそんなの誰も細かく見ている人はいませんし気にもしていません。

 

僕はイギリスのコアなローカルと黒人の友達が大多数なのでSNSのニュースフィードに投稿する内容や物が日本人とは全然違ってめちゃくちゃ面白いのですがこんな感じが多数です

TIER 1 -生ビールOK

TIER 2 – フライドポテト食うなら生ビールOK

TIER 3 – 生ビールだめ、マリファナだけ

最高に面白いですよね、こんな風に盛り上がる風潮も日本にはないでしょうが僕はこういう皮肉なイギリス人が大好きで(ヨーロッパの国々は少なからずどこもありますが)こういう所を楽しめない人にはイギリス生活は向いてないとも思います。

結局ロックダウンが終わる12月2日、ロンドンでもわざわざ誰が同じ世帯でそうではないかと確認する店はありませんし皆んな一斉に羽を伸ばしに外出するのは目に見えていますが、確かに僕もまたパブに行けるのは楽しみで仕方ありません。

食事や綺麗な風景は他のヨーロッパ諸国と比べると絶対に劣るイギリス、このイギリスの魅力は自由な人々が生み出す雰囲気、音楽始めアートカルチャー、社会や政治に対する姿勢にあると他の国を旅するとさらに感じました。

他のヨーロッパ諸国は美味しい食事や風景は確かにありますがそういった刺激的な人々に出来事の数がやはりロンドンは段違いで他の国には真似出来ないことだなとも再確認できましたが、 2020年のイギリスはロックダウンで始まり何もない最低な国でした(笑)

ヨーロッパ人の魂・クリスマス

イギリスだけでなくヨーロッパではクリスマスは年一番のイベント、「イベント」と言っても何かあるわけではなく家族皆んなで2、3日間ずーっと一緒に過ごして飲み食いをするもので公共交通機関を含む全てのお店が閉まり誰もが一人ではなく「誰か」と過ごせるようにするものです。

 

独り身の僕は例年バンドのボーカル家族に招かれて数日過ごさせてもらっています。

 

クリスマス・イブ は夜から飲み食い、クリスマス・デイは昼間からシャンパンを開け飲み始め、夕方前にクリスマスプレゼントをツリーの下に集めて皆んなで開け(もう酔ってます)、七面鳥やローストポテト(日本と比べれば全然ご馳走を食べている感じはしません)、最後にブランデーをかけてクリスマスのプディングを食し(飲み込めないほど甘く、アルコールが強い)、ディナー後は映画やテレビ、音楽を流しながらずっと飲み続けます。

最後のボクシング・デイは箱に入ったプレゼントを開ける日なのでボクシングデイといいますが、その箱は教会から配られた貧しい人達が開ける箱で、本来プレゼントを開けるのはクリスマス・デイだそう。

 

僕はこの日は家に帰る事にしていて、なぜかというとクリスマスには一緒に過ごさなかった親戚に会ったり地元に帰って昔の友人に会ったりする日なので僕が居ては邪魔かな、と思うんですね。

 

なぜこれほどクリスマスを大切にしているのか僕には未だにわかりませんし家族が居ても「Fuck Xmas」という人も当然居ますがやはりヨーロッパで「いつも通りのクリスマスを過ごす」というのはどこの国でも今一番の関心ごとのようです。

 

政府の決定ではこのTEIRシステムというものをエリア毎に設定し23日〜27日の5日間は規制しないと言っている事についても僕の周りは男女問わず「何わけわかんねー事言ってんだ」という感じですね。

 

現在、失業者に対する職探し支援の中でJOB CENTRE(ハローワークのような所)でその業界での仕事探しを「忘れろ」と最初から考えない事を言われる業界が3つ。

 

「飲食業」「エンターテイメント業」「航空業」

 

 

お付き合いありがとうございました

 

Jay