第11戦オーストリア・グランプリ -レッドブルという企業・大自然のサーキット-

前回の投稿ではブリティッシュ・グランプリ、今回はオーストリア・グランプリ撮影についてです。

Austrian Grand Prix -レッドブル・レーシング-

オーストリア・グランプリの開催場所は「Red Bull Ring」と言い、読んだ通りレッドブルの本拠地になっています。

レッドブルという会社を始めたオーストリア人の「デュートリヒ」という人、タイに旅行に行った時に飲んだソフトドリンクをオーストリアに持ち帰りREDBULLとして売り出し、戦略としてエクストリーム・スポーツのみに広告を専念し大成功、最終的な目標は世界一のエクストリーム・スポーツ、F1参戦だったそうです。

これほどレッドブルという企業がF1を目指して頑張り、頑張り続けているのに簡単に撤退してしまうホンダは残念に感じます。

1992年に初めて一人のドライバーの個人スポンサーをしたところからF1に入り込み、十年をかけてドライバーを育て参戦、今のチーム代表はその頃から変わらずクリスチャン・ホーナー。

この間メルセデスのトト・ウルフがオックスフォード大学で講義をしていましたが、彼はケンブリッジ大学に招かれていました(学生が羨ましすぎる・・・)。

彼がチーム代表に就任した時、なんとまだ35歳。もう凄すぎます(奥さんはスパイスガールズ)。

最近僕の事も見かけ慣れたのか、カメラ目線をくれるドライバーやチーム代表が増えました、フォトグラファーの人達ってドライバーが目線などくれると「Nice one(いいね)」と言うんですけど僕はなんとなく「thanks」と言うようにしています。

 

 

話は戻り、

この「Red Bull Ring」、そのレッドブルのホーム・サーキットです。

スピールバーグというウィーンから西に二時間くらいのところは本当に周りに何もなく、宿を探す時もどこに取れば良いのかわからなく結構冒険でした。

地図上ではドイツ、ミュンヘンとウィーンの間くらいにサーキットがあるので、飛行機の値段が安いことからミュンヘンに飛び車をレンタル、そこからオーストリア入りすることにし、ミュンヘンから車で三時間ほどのタムスウェッグという小さなサーキットまで一時間の街に滞在です。

 

ミュンヘンまではロンドンから1時間30分のフライト、既に空港内のスタッフ含め、機内もノーマスク、普段と変わらない日常でとても快適です。

道中、大自然でした

滞在先のホテル、いかにもオーストリアという見た目ですが人の良いオーナーで快適な滞在でした

とにかく山の迫力が凄い

木曜日

このタムスウェッグという街には水曜に入っているので木曜日は朝からサーキットへ、まずパスを貰う場所がサーキット外で少し迷いましたが、早速無料レッドブルを貰ってきました、こういうの日本にもあるんですかね?UKにないだけ?

 

因みに白はココナッツ味で僕は好きじゃなかったです、スイカ味というのが一番美味しかったかも

ここからサーキットまで10分ほど運転し、メディアセンターへ、デカイ!!

これの倍以上建物が大きく中はどうなっているのか少しワクワク

角田君のF1マシンが展示されていて、奥にはショップがありました、一般は立ち入り禁止

同じフロアに食堂があり(写真撮り忘れました)、ここの食堂は朝、昼、夜と最高でした。

郷土料理が出され、僕は何の文句もありませんでしたが、オーストリア人フォトグラファーは「まぁまぁだな」と言っていました。

メディアセンターでも他のところよりもモニターが大きく、編集しながらドライバーのインタビューやハイライトを見たりします、日曜のレース後はずーーーっとレースを繰り返し流しているので「家に帰ってゆっくりハイライト見るの楽しみ何だからやめてくれ」と思ったりします(笑)

もう昼過ぎなのでほとんどのドライバーは来てしまっいるかな、と思いましたが探しに行くことにし、メディアセンターの地下通路からパドックに出ます。

地下通路は「WALK OF LEGENDS」と名付けられていて、ニキ・ラウダやセナ、プロストの写真などが飾られていました

パドック、木曜は静かで一番好きです

ここから数日間のドライバーのパドック入りを一気に。

ジョージ・ラッセル、メルセデス

ランド・ノリス、ここはシルバーストーンのようにファンが出待ちできません

角田君の相棒、ピエール・ガスリー

角田君

先週初優勝したカルロス・サインツ

ハース代表、グンター・スタイナー、彼のブチギレる様が面白すぎて彼のネットフリックスシリーズを作ってくれというファンが多数。

ルイス三連発、金曜・土曜・日曜

 

マックス・フェルスタッペン

セバスチャンからのメッセージ、「蜂を助けろ」

フェルナンド・アロンソとガールフレンド、彼女はスペインのF1スカイのレポーターで、現場で出会ったそう

この後はいつもの様にサーキットを逆に歩きます

ここをF1が走るところを想像するとマジで高鳴ります

と、木曜日は特に何もなくすぐ宿へ帰ります、と言っても宿までは100kmあり山道を運転して一時間です。

このグランプリは観客、関係者みんながこんな感じで遠くに散らばっているんですけど、これはやっぱり山の中にあるからなんですよね。

金曜からの撮影も結構ワクワクでしたが雨が降らないことを祈って帰ることにしました。

金曜・土曜

予選とフリー走行だけかと思っていたら、まさかの予選後スプリントレースもあり、いつもよりスケジュールが過酷なことに気づきました。

金曜 -FP1/ Qualifying 

土曜 -FP2/ Sprint Race

日曜 – Drivers Parade/ Race-

この日程でオーストリア・グランプリは進んでいきます。

FP1はピットレーンに入るのが当たり、SprintもRace両方グリッド・パスももらえました。

ピットレーンのエンジニア達、彼らも頑張ってます

以下、金曜・土曜が混ざってます

マックス・フェルスタッペン

ルイス・ハミルトン

チャールズ・ルクレール

予選マックス一位のため、スプリントレースのスタートもマックス、そのまま一位、明日のレースをポールポジションでスタートします

2位チャールズと3位カルロスがスプリント予選の後「マックスの車、早すぎねぇ?」と話しているところ

マックスのファン、「オレンジ・アーミー」の熱狂が凄すぎます

SPIELBERG, AUSTRIA, 10 JULY 2022: F1 at the Red Bull Ring, Oesterreich Ring, Formula One, AUSTRIAN Grand Prix, Grosser Preis von OESTERREICH, GP d’Autriche, Motorsport, Formel1

この煙はちょっとやりすぎだろう、と言うことでこれから規制が入る様です、日曜に辛すぎて数ヶ月ぶりにマスクを付けました

なんか元気だったのでその後の記者会見も普段は見ないんですけど何となく行ってみます

シャルル

ランド

バルテリ

マックス

ケビン・マグネッセンとミック・シューマッハのハースのコンビ、ミックはF1キャリアで最高の出来でした

土曜を見た感じ、このままマックス・フェラーリ二人で割と普通のレースかな?と言う感じで午後6時頃には土曜日は終わり、写真を編集したりしてメディアセンターを出たのは夜11時頃でした。

宿への夜中のドライブはなかなかの物でした・・・・。

日曜-レース- 

英語で、「Let’s race」って響き、めちゃくちゃカッコいいんですよね。

日曜はレース、朝は7時半に宿を出発、100km運転して9時頃にサーキットに到着、朝ご飯を食べコーヒーを飲みながら一服と、結構ゆっくり出来ます。

毎日違うのを飲みまくりましたがまた無料レッドブルを手にカメラの準備をして撮影へ。

ドライバーズ・パレード

チャールズとガスリーは相変わらず仲良さそう、いつも話してます

ルイスとセバスチャン

パレードが終わったらすぐに軽く何か口に入れ、すぐレース、なんかパドックも賑やかなグランプリでした。

オーストリアの民族衣装

グリッドへ向かい国歌斉唱前の撮影へ

ルイス・ハミルトン、引退したらイギリスの首相になって欲しいです

ランド・ノリス

角田君のアルファタウリ代表、トストさん、相変わらず良い人そう

レッドブル・チーム

フェルナンド・アロンソ

先週初優勝しているカルロス、今回も気合い入っていたはず

国歌斉唱が始まるとダッシュ、フォトグラファーがスタートを撮るためのタワーに登りにいきます、前回は大クラッシュからでしたが、今回はスムーズなスタート、マックスが先頭で1コーナーを曲がって行きます、何となく、これはもうこのままだな、と思いました。

ルイスとミック・シューマッハのバトルがめちゃくちゃ凄かったです、これでミックは初めて「Driver Of The Day」に選ばれて喜んでました。

丘の上から撮っているとちょうどチャールズがマックスを抜きました

もうこれはルクレールだな、と思い表彰台に間に合う様に帰る事を考えながらサーキット沿いを歩いて撮影していた時、タバコ吸いたかったんですけどライターをどこかに落としたらしく、金網越しに「オレンジアーミー」からライターを借りている時に「あああー!!!!」と観客が叫んだので振り向くと、カルロス・サインツのマシンが炎上し、後十周と言うところでリタイア。

カルロスは無事

レースはそのまま続き、マックスではなくチャールズが勝つと今後のレースがさらに面白くなるのでそれを祈りつつ表彰台へ向かいます

一位はそのままチャールズ、仲間のところに駆け寄ります

 

2位

2位はそのままマックス、3位はまさかのルイスで、祝福へ。

ルイスは記者会見で「自分がファンとしてテレビの前で見てるんだったらチャールズを応援するね、俺はフェラーリ・ファンなんだ」と話していました。

表彰台

シャンパンファイト

 

ルイス

後から近づくルイス

終始良い雰囲気の表彰式で見ていて楽しかったです。

この日は夜12時前に会場を後にして宿に着いたのは1時過ぎ、でも次の日チェックアウトまで眠れるのが結構有り難かったですね(笑)

朝チェックアウトすると、ミュンヘンまで車で戻りロンドンへ帰りました。

肉体的には一番キツいと言われていましたが暑さも酷くなく、バルセロナ・モナコが車上荒らしに遭うなど過酷だったせいか、普通に乗り切る事が出来ました。

 

今ロンドンは過去最高にヒートウェーブと言うことで40度、エアコンがないのでかなりキツいです・・・。

明日は誕生日なのですがまさか誕生日の日にフランス・グランプリに出発とはなんか来年はツイているような気がします(笑)

次回はフランス・グランプリの様子を書こうと思います

 

 

Jay