第6戦スペイン・グランプリ撮影-後半戦-

  • 2022/06/01
  • F1

前回の投稿では金曜日に車の窓ガラスが破られ、そのままホテルに入ったところまで書きました。

もう嫌なことだらけだったバルセロナは飛ばしてモナコについて書きたいくらいですが、今回は土曜・日曜の様子を書いていこうと思います。

 

今回のバルセロナ・グランプリは記録的な暑さで、外は30度を超えサーキットの車が走る中の気温は60度、286,000人の観衆が来ました。

30万人を超えていたんじゃないかという報道もありますが、半端じゃないですよね。

土曜-フリー走行3・予選-

土曜はまずFP3、そして予選があります。

結局三日間を通してバルセロナの食事は酷かったです・・・ただ、メディアの食堂(?)とは呼べない代物ですが、そこからの眺めだけは良かったです。

朝まだ人が入る前

 

さて、前日に車の窓を壊され色々あり多少ホテルを出るのが遅れてしまいましたがルイスはまだ来ていなかったので撮ることができました。

このサーキットのゲートは東か北ではなくパドックのど真ん中にあり、最初分からなくて少し迷いました。

ここから入ってきます、これはアルファ・ロメオのバルテリ・ボッタス、ちなみにこれ僕の携帯です

ドライバー待ち

ここを通ってきます

そうこうしているうちにルイス・ハミルトンが来ました

ランド・ノリスと彼女

角田君の相棒ピエール・ガスリー、相変わらず格好いい

セバスチャン・ベッテルとトレーナー

土曜日はフリー走行3と、予選です、その写真を一気に。

ピットレーンで準備するマックス

ピットレーンに向かうルイスにたまたま遭遇、相変わらず凄い覇気です、周りにはVIPの人たちが群がってました

マクラーレン、ランド・ノリス

角田君、頑張ってました

スペインの英雄、アルピーヌのフェルナンド・アロンソ

スペインではアロンソがダントツの人気でした。

車が通る度に観客の吠え方がすごかったです(笑)

40歳のあまり裕福ではない家庭の出身で、ゴーカート時代の12歳からスポンサーを探して資金集めをしています。

長いキャリアを終えて2019年に一度引退した時は「少しゆっくりするのかな」と思ったら2018年はF1と並行して日本人の中嶋一貴とトヨタから出走しル・マン24時間耐久レースを総合優勝、2019年にはデイトナ24を小林可夢偉とチームメイトで優勝、F1ドライバーが半端じゃないという事を証明し、その次の年には39歳にしてF1に復帰するという鉄人です。

 

FP3のあとタイムアタック予選で、一番から三番まではインタビューが待っており、フォトグラファー達が集まるのですが前回のイタリアの時とはまた状況も全く違っていてどこに行けば良いのか全然わかりません。

 

ピットレーンに行くためのゲートの前で30人くらいのフォトグラファーが待ち構えていて、みんなの動向を観察することにしました。

 

するとゲートが空いた瞬間に結構年配のフォトグラファーの人たちが必死に走るのをみて笑いそうになりましたけど、僕の方が若いので全力疾走で最前列へ、しかしその後の動きが全くわからず、結局少し後ろの方になってしまって「やべーな」と思っていると、タイムアタック一位だったルクレール達がなぜか真っ直ぐ向かってきました。

 

タイムラップ一位から三位の3人がミニ表彰式に向かうところ、この写真結構気に入ってます

この土曜日のミニ表彰式

小さいタイヤをその国の有名な人が一位のドライバーに渡して記念撮影する毎回やる謎の儀式、スペインではフェラーリのカルロス・サインツ(上写真・右)のレジェンド級のラリードライバーだったお父さんでした。

本当は息子に渡したかったですよねぇきっと・・・

 

この日はこれで終わり、弟が取ってくれたホテルに戻り(おそらくF1のボス級が泊まるほど良いホテルでした)、日曜に備えます。

日曜日・RACE DAY

 

この日は午後1時すぎのドライバーズ・パレードから始まるので、色々あって疲れ切っていたため少し遅めに会場入りしました。

 

パレードが始まり、トラックに乗り込んだドライバー達がインタビューを受けながらサーキットを一周回ります。

パレード前のサーキットに入れるのは毎回「贅沢だなぁ」と思います

ルイス・ハミルトン

マクラーレン、ダニエル・リカルド

こんな男前な3人組見たことありません

 

30分ちょっとのドライバーズ・パレードが終わると、1時間ほどしてレースに入ります。

前回のイタリアでは「グリッド・パス」と言うスタート前を撮影できるパスが当たりましたが、今回は外れてしまい、他のフォトグラファーとそのことについて話していると、「お馴染みの顔」じゃないと普通当たらないらしく「つーかイモラ当たったの!?」と驚かれました。

 

パレードの後は国歌斉唱など準備をしている間にスタートを撮影するために移動しました。

こちらはマックスの応援のオレンジ軍団とフェラーリファン

 

いつ始まるか微妙に分からないので観衆の叫び声とエンジンの唸りが聞こえるとそろそろ来るな、と皆んな構え始め、レースがスタート、いきなりのクラッシュもなく綺麗なスタートでした

少し坂になっていてダッシュで反対側に行くと車が過ぎていく様子を撮れる2度嬉しいコーナーでした

レッドブルのマックスがフェラーリ・ルクレールを追いかけます

スペインでも大人気のルクレールの爆走が続く

このまま優勝でチャンピオンへ独走するのかと思いきや、レース中盤に差し掛かる前にまさかのエンジントラブルでリタイア・・・観客は悲鳴をあげます

マックスが一位に踊り出ます

ルイス・ハミルトンは1周目でクラッシュ、最後から二番目スタートで一時は4位まで順位を上げ「ドライバーズ・オブ・ザ・デイ」を獲得・・・世界がルイスの復活を待っています

マックスのピットインで一瞬先頭に立つメルセデス、ジョージ・ラッセル

結局この後マックス、チェコに抜かれ、そこからは独走、またもレッドブルの1・2フィニッシュでした。

レース終盤の表彰式の撮影パスは今回も当てることが出来、土曜と同じゲートに向かい、上位3人がピットに戻ってくる所をまず撮影します。

マックスが一番で戻ってきて車から降りてガッツポーズ

ここで、前回のようにエンジニアとドライバーが抱き合っている所を横から撮りたいと思い、前回と同じ場所へ移動すると、レッドブルのエンジニア達がそこに突進してきて囲まれてしまいました。

今回学んだのは「エンジニアはどこにでも入ってくるからその時まで何が起こるか分からない」事で、エンジニアに揉みくちゃにされながら無理矢理撮れたのがこちら

その後は表彰式に移り、またオランダの国歌斉唱の後にシャンパンファイト、マックスとチェコ

ジョージ・ラッセルはメルセデス移籍後初の表彰台で凄く嬉しそうでした

この後、ホテルで編集をして全て終わったのが深夜12時頃で、次の日はバルセロナ市内のホテルで一泊して休みモナコへ車で向かう予定で「1日はたっぷり休めるなぁ」と考えていましたがモナコへの運転時間を見ていませんでした・・・結果は11時間。

休憩を入れると15時間くらいの旅になりそうで、3時にチェックインしたホテルを夜中の12時に出るというハードなドライブになりました。

 

次回はモナコ撮影の様子を書こうと思います

 

お付き合いありがとうございました

 

 

Jay