前回の投稿ではベルギー・グランプリとオランダ・グランプリのレース当日までについて書きました、今回はオランダ・グランプリについて書いていこうと思います。
オランダ・グランプリ-レース-
予選の結果、トップでスタートするのはレッドブルのマックス、続いてチャールズ、カルロスとフェラーリの二人が続きますが、ルイスが4位スタートで「もしかしてルイスの今季初優勝あるんじゃねーか!?」と言う空気がメディアに流れていました。
オランダはマックスの地元ということで半端じゃない盛り上がり、前日土曜の帰りにも「暴動かな?」と思うとただパーティーしているだけでした(笑)
同じ週末はイギリスではヨーロッパ最大のストリートパーティ、ノッティングヒル・カーニバルがやっていましたが、僕はF1の方がずっといいです、そしてカーニバルの中で10年近くもバーをやっていたのが今となってはもう信じられません・・・・。
ドライバーズ・パレードから始まります
ルイス
角田くん
ピエール
元F1世界チャンピオン、ジェンソン・バトン
2番スタートのチャールズ・ルクレール
ランド・ノリス
バルテリ・ボッタス
この後普段はスタート前の撮影を出来る『グリッド・アクセス』が当たるんですが、今回はハズレました・・・でもそんなにセレブリティーも多くなさそうなので「まぁいっか」と思いスタートを撮ろうと思っていた撮影場所に早めに向かい、ジュースを飲んだりタバコを吸ったりと大画面モニターを見ながら他に仲良くなったフォトグラファーと三人で話していました。
そうこうしている間にレースがスタート、因みにどこの会場もドライバーズ・パレードは13時、レースは15時からと決まっています。
スタートを待つ大観衆
レース前の国家斉唱
レーススタート、誰も事故らない綺麗なスタートでした
マックスがリードを広げます
ケビン・マグネッセン
ランド・ノリス
ルイス、マックスのファン「オレンジ・アーミー」の中を爆走
角田君
セバスチャン・ベッテル
マックス・フェルスタッペンがダントツの優勝で観衆も大喜びでした
オレンジのスモークが凄い
マックスの彼女とチャールズの彼女に囲まれるという運が良いのか悪いのかわからない状況で、距離が近すぎて揉みくちゃにされてちゃんと撮れませんでした
ピエールが祝福に
3位のチャールズは結果に不満そう・・・
2位のジョージ・ラッセルは今季最高位で嬉しそうでした
レースの後の記者会見後はレッドブルのセレブレーション、優勝後のお決まりです
チームスタッフ達
優勝トロフィー
オランダのザントフォールトというこのサーキットは写真を撮るのもとても楽しいサーキットで、メディアセンターの食事も朝・昼・晩ととても美味しかったのですが、ホテルにトラブルがあり、木曜日にかなりの疲労の中ホテルに到着すると、まさかのフルブッキングで僕の部屋が無いという事態に。
「とりあえず飲んでて」と、一リットルくらいの特大ジョッキでビールを渡され、スタッフが何かを会議しているのを待ち、結局30分ほどしてまだチェックインしていない他の客の部屋をもらうことになりました(笑)
「そいつは大丈夫なの?」と聞くと「今必死で他の宿を探してたのを数時間後にそいつが来たらまたやるから変わらん、F1大事だからもう部屋行って休んで良いよ」という神対応、さらに宿代が無料になりました、もう謎すぎです。
そして正直、オランダ人は酒癖が悪過ぎますね、イギリス人に対抗できるレベルでした、レースを見に来てるのか酒を飲みに来てるのかわからない連中も多くて、マリファナなどよりも酒が世界一悪いドラッグだという事を再確認しました。
なんとなく、もうその宿に戻るのも面倒だった事とロンドンの家が恋しくなったので日曜はグランプリ後にそのまま「ダンカーク」というフランスのフェリーに乗る街まで4時間の運転、朝4時に到着してフェリーに乗り、結局ロンドンの家に着いたのは月曜日昼の12時過ぎ、24時間も滞在せずに火曜日の朝にイタリア・ミラノへ出発というハードスケジュールでした・・・
アムステルダム
アムステルダムには今まで冬にしか来たことがなかったのですが、夏のアムスは本当に美しく、グランプリ前に仲の良いオランダに住んでいるF1フォトグラファーと飲みに行った時にそう伝えると、「Jayはたまたま一年の最高の二週間に当たっただけだよ、ロンドンより雨多いかもしれないし、冬は寒くてレストランのジャンルもロンドンと比べ物にならないから。」と言われ、ではなぜアムスに住んでいるのか聞くと、「大都市だと友達に会うのも一苦労じゃん?アムスくらいのサイズだと(札幌よりも小さい)、友達とすぐ会えるから、人との付き合い方が変わって、なんか幸せ感じるんだよね」というこのセリフ、僕もすごくわかります。
実際ロンドンに住んでいても僕はノッティングヒルという所に住んでいますが、近所に住んでいる友達としかほとんど会わないですもんね。
と、旅行で行く分には魅力でいっぱいのアムステルダムのストリート写真を最後に載せていこうと思います。
オランダの街中は花でいっぱい
アムスは車が少なくて、自転車と運河ボートがたくさん、中央駅近く
チャリンコの山、なぜかオランダはオランダのスタイルの自転車があって、それがまたオシャレなんですよね、日本のママチャリを何割かカッコ良くした感じです
因みにスクーターはニケツOKのノーヘルです。
僕はいつも思うんですけど、こういう自由さを与えられるところから責任って生まれると思うんですよ、元々顔も見た事ない奴が作った「ルール」に従うのは意味分かりませんけど「道徳」には従います。
どこの国にもいる、ストリートミュージシャン、写真を撮るときは必ず小銭を渡します
アムステルダムと言えばマリファナが有名、日本でも合法になれば良いのに、と思った時期もありましたが、日本では一生合法化するべきではないと考えるようになりました、というのも日本人ってお酒の飲み方が下手くそなんで、きっとマリファナでトラブルが起きまくると思うんですよ・・・海外でマリファナが原因でトラブルはおろか、死んだりすることも聞いたことがありませんが日本では起きそうです。
マリファナを吸いながらボートクルーズ、最高ですね
キマリすぎた客を運ぶ警備員、みんな笑っていて「写真とれ写真!」と言われたので撮りました(笑)
これはコーヒーショップ内のランプ、マリファナの巻き紙にメッセージを書いてお客さん達が貼っていきます、なかなかカッコイイ
アムスでも有名なコーヒーショップ「ブルドッグ」、F1のメディア・フォトグラファー達が結構ここにいました、一人有名なスペイン人のジャーナリストが店員になぜか怒られていて小さくなっていたのはここだけの話。
最高の夕日に出会えました
運河沿いでくつろぐ人たち
美しい・・・
セルフィーを撮りたくなる気持ちもわかります(僕は撮りません)
夜のレッドライト・ディストリクト、売春婦とセックス・ストリップショーなどの店が並びますが、もう完全に観光地化してます、治安が悪いわけでもありませんし、ホームレスがほぼ居ないのもアムステルダムの良いところ。
セックス・ショーは絶対に行かないでください、これ以上のお金の無駄遣いはありません(経験者は語る)
マリファナケーキが普通にめちゃくちゃ美味しい
マリファナクッキーにロリポップ、グミ、チョコレート、こういうのって、みんな自己管理が出来るから成り立つんですよね。
今回は街をブラブラしてゆっくり過ごした滞在でしたが、ゴッホ美術館に近代美術館、売春美術館にマリファナ美術館(ちなみに、世界で最初のマリファナ仕様の痕跡は2000年前の日本です・・・)と、この街は色々見所満載、アムスには是非暖かい時期に行ってみてください。
次回はイタリア、ミラノ郊外のモンツァで行われた「スピードの神殿」と言われる超高速サーキットで行われたグランプリの様子を書こうと思います。
Jay