第7戦モナコ・グランプリ -前半戦・未発表のFUJIFILMカメラ、XH-2Sでのテスト撮影-

  • 2022/06/04
  • F1

前回の投稿でモナコとグランプリについて書きました。

今回は週末の前半について書いていこうと思います。

 

朝、イタリアの宿をでてモナコまでは40分のドライブでした。

 

フランスを抜けてモナコに入り(このへんの写真は全部消えましたがYoutube用に回していた動画は生き残りました)、崖の中にあるメディア用のパーキングに入ります。

 

モナコ市内のパドック、ピットレーンがあるエリアはパスを持っている人しか車で侵入出来ないようになっており、これは予めスペインのグランプリで貰っていました。

 

メディアセンターに向かう途中、すでにかなりの人が出ていました。

車を止めるまでにも迷いに迷い、ようやく着いた時には「多分間に合わなかっただろうなぁ」と思いながらメディアセンターに行き、いつものように席とロッカーを確保します。

「モナコのメディアセンターの食事」という響きで期待していましたが、朝はクロワッサン、昼と夜はハムとバターのサンドイッチのみでまさに最悪でした。

毎日飢えていましたが、VLCDだと思い減量期間だと自分に言い聞かせて乗り越える事にしました・・・他のフォトグラファーと話すと「え、元々なかったんだよ?イモラの食堂が異常に良かっただけさ」と言われ、僕は大当たりを初グランプリで引いてしまったので大いなる勘違いをしていただけでした。

 

そして冷房も「早く帰れという嫌がらせか?」と感じるほどに寒すぎで、冷房大好きの僕が言うんだから相当やばかったはずです(笑)

 

このあたりのサーキットへ行くまでに通って行く道もマジで異次元で、動画は全部残ったんですけど、1日かけて撮った写真を「全て」綺麗さっぱり消してしまい、悔やんでも悔やみきれませんが「また必ず行くからいいや」と無理矢理気持ちを切り替えています・・・。

 

 

後ですね、今回の投稿の写真はフジフィルムから先日発売されたこれからのフジフィルムのフラグシップ機になるであろう、「XH-2S」というカメラで撮っていて、フジフィルムがロンドンまで送ってくれまして、ここ数ヶ月テストで使ってフィードバックをしていたのですが「発売されたので世に出しても良し」ということで、カメラ好きの方はそこも見て頂けると嬉しいです。

 

モナコの街中や海岸線も全部このカメラで撮ったのですが、全部消してしまった自分の馬鹿さが信じられません。

木曜日

メディアセンターで用意してメディアやドライバーが入って行くゲートに向かうと、すでに結構な数のファンが待っています。

左がゲート

カメラを持ってとりあえずパドックに出てみようと思いゲートに向かうと、スクーターでパドックにやってきたメルセデスのジョージ・ラッセルに出くわしました、数人にサインとセルフィーを撮ってメルセデスのモーターハウスに向かいます。

 

スター感が凄い

この周りにいるのはVIPのチケットを持っていない一般人も含まれていて、ドライバーたちとの距離が近いのもここのサーキットの醍醐味の一つです。

パドックに入ります

 

「チェコー!!」と網越しに叫ぶファンにサインをしているレッドブルのセルジオ・ペレスを発見

 

ルイスはバイクで来ていたらしく、この日はもう姿を見せませんでした。

木曜日はF1のトラック・アクションが無く、インタビューなどだけの日ですが、モナコが初めてと言うこともありコースの下見を兼ねてF2を少し見に行くことにしました。

 

F1は言わばJリーグの「J1」のようなもので、F2は「J2」、大きな違いはタイヤ交換が無く、レースが短いことですね。

今現在Haasで戦っているマイケル・シューマッハの息子、ミック・シューマッハは2年前のF2の王者、角田君は二位でした。

ルイス・ハミルトン初めたくさんのF1ドライバーがF2の王者になって昇格してくる中で、F2レッドブルに岩佐君というドライバーがいて、彼をちょっと撮りに行ってみました。

 

岩佐君

この木曜日は最後のイベントがF2だったので、このF2の予選が終わってもうやることはありませんが、ここモナコ、僕も気合が入っていました。

 

僕の尊敬するフォトグラファーが「初めてのサーキットに行く時は、トラックを逆回りで歩いて一周すると良い。前から車が来るところを想像すると、どこから撮るのが一番良いのかが見えてくる」とインタビューで言ってたので、歩いて見ることに。

 

周りには僕以外誰も居らず、テクテク1人で歩いていると、アストン・マーチンのフォトグラファーとフェラーリのフォトグラファーが立っていたので話しかけます。

 

ドライバーがチームのエンジニアやパーソナルトレーナーと色々コースを確認しながら歩くことを「トラック・ウォーク」と言うのですが、「これからここに来るドライバーの撮影にいるんだな」と思いました。

「トラック・ウォークでこれから来るんでしょ、俺も待ってていい?」と聞くと「もちろん、俺このポイント好きなんだよね」と言ってくれて、ラッキーなことに三人だけで少し話すことが出来ました。

 

しばらくするとフェラーリのシャルル・ルクレールが自転車で来ました、コースサイドのホテルからの声援に答えます

 

アストン・マーチンのセバスチャン・ベッテルも自転車でトラック・ウォーク、チームメイトと楽しそうに話しながら回っていました

僕を見て「なんでお前いんの?」という顔をしていました。

フォトグラファーの人数も少ないのと、毎回同じ顔が集まるためきっとドライバーやチームのエンジニアもそろそろ僕の顔を覚えてきてくれている感覚があってちょっと嬉しいです(笑)

 

この日は半分くらい回ったところでメディア・センターが木曜は早く閉まるので途中で戻り、荷物を片付けて帰ることに。

モナコからフランス→イタリアと国境を声宿に戻り、近くの行きつけになったピザ屋で食事をして早めに就寝、明日に備えます。

金曜日-FP1・FP2-

金曜日、まず朝にメディアセンターでフリー走行時にピットレーンに入るパスをもらうのですが、ここで少し迷いました。

「せっかくのストリート・サーキット、しかもモナコなんだからサーキットで車を撮りたい」と思っていたので普段は当たらないかもしれないのでFP1とだけ申請し、パスをもらう事が出来ました。

午前中に着くようにメディアセンターに行き、パドックでドライバーを探します。

ラッキーな事に入るとすぐルイスが歩いて来ました

メディアのインタビューをしている所は撮らなくていーやと思い、ピットレーンの下見に行く事にしました、と言うのはパドックからピットレーンへの行き方すらわからなかったからなんです。

特設の橋のような物を通り行くと、フォトグラファーが1人トンネルの出口に立っているので話しかけると「ここ、ドライバーが全員通る道だから、いい感じの写真撮れるぜ」と言われたので「一緒にここで撮っていい?」と聞いたところから会話が始まり仲良くなりました。

カール

彼、女の子の写真を「モナコの女たち良い女多すぎだなー」と言いながら撮っていましたが、来月結婚するらしいです(笑)

 

他にもシモーネという名前のイタリア人フォトグラファーとも仲良くなって少し一緒にサーキットを回ったりと、色々なフォトグラファーと話すきっかけにもなったグランプリでした。

カールと話しながら待っていると、シャルル・ルクレールが

ランド・ノリス、この後左のトムと言う人と知り合いになりました

同じくマクラーレン、ダニエル・リカルド

下見のつもりが長居してしまい、FP1が始まる前にピットレーンに入らないといけないのでそのまま移動しました。

FP1が始まります、まずピットレーンの狭さに驚きました、「気を抜くと轢かれそうだな」と思いましたが、昔は足を踏まれたりなどたまにあったそうです。

ルイス・ハミルトン準備中

大混雑です

フェラーリのカルロス・サインツ準備中

ルイスハミルトンとメルセデスチーム

ランド・ノリス

ダニエル・リカルド

レッドブル、セルジオ・ペレス

ミック・シューマッハが故障で運ばれて来ました

レッドブル、マックス・フェルスタッペン

こんな感じでFP1はピットレーンで過ごし、FP2はいよいよサーキットへ出ます、いくつか下調べしていたポイントに行ってみることにして、まずは有名なヘアピンカーブへ。

角田君のチームメイト、ピエール・ガスリー

ここからヘアピンを登ったり下がったりして他にも撮ってみます。

ルイス・ハミルトン

 

アルピーヌ、フェルナンド・アロンソ

 

マクラーレン、ランド・ノリス

 

メルセデス、ジョージ・ラッセル

 

ヘアピン周辺を撮ると今度は有名な「トンネル」、数々の事故とドラマを生んできた場所に行きますが、「ここ、どう撮るの?」というようなロケーションでした。

 

うろついてみると、ガードレールに微妙に隙間が・・・・

「コイツか!!」とレンズで覗いてみます

フェラーリ、シャルル・ルクレール

アルピーヌのエステバン・オコンとマックス・フェルスタッペン

 

モナコはこのようにガードレールの隙間を覗くと新しい世界が見えることが多いのを発見し、とても楽しい撮影でした。

近くで撮れますし10cm横をF1マシンが走って行くのは超迫力で、耳栓はしていましたがドラムを叩く時よりも終わってからの耳鳴りは凄かったですね。

金曜日はこれで終わり、次回はいよいろ土曜・日曜のモナコ・グランプリレースについて書いていこうと思います。

 

お付き合いありがとうございました

 

Jay