第14-15戦・ベルギー・オランダ・グランプリ-前半編-

F1の夏休みが終わり、ドライバーズ・マーケットはぐっちゃぐちゃ、来年のドライバーが誰になるのか全くわからない状態での3連戦がスタートし、ドライバーとチームが裁判沙汰になる噂がメディアの中でも流れ不思議な空気の中でベルギーグランプリが始まりました。

 

現在ミラノで友人宅に泊めてもらいベビーシッターをしながらこれを書いています・・・・

Round 13  ベルギー・グランプリ

まず3連戦一発目のベルギーグランプリ、ロンドンの家から車で6時間の運転で「リージュ」という街へ、このベルギーで五番目に大きい街に滞在することにしました。

 

サーキットからも車で30分ほどで蚊に刺されまくったこと以外はなかなか良い滞在でした。

 

ベルギーの「スパ」というサーキット、F1で最長の7.2km、かなり危険なコースとしても知られていて、「オー・ルージュ」という強烈な坂道があり、F1で最も美しいコーナーと言われているので楽しみにして行きました。

いつも気になるメディア用の食事ですが・・・・ベルギーは酷かった(笑)

なんか他のフォトグラファーと話していると「フランス語圏は最悪」とのことでした、なぜなのでしょう・・・。

木曜日

夕方からサーキットを散歩

坂の上から

メディアセンターからの眺め

メディア・センターから見る「オー・ルージュ」、手前にあるのはF2、F3の選手たちのガレージと、F1チームのバスが並びます

VIPエリア

三日間、サーキットにやってくるドライバーたちの様子

チャールズ

マックス

ピエール

ルイス連発

この変な服を着て来た日、僕ともう一人しかフォトグラファーが居らず、The Sunという日本のスポニチみたいなのでこの写真が使われ、イギリスの新聞デビューでしたが「もう少し他にあんだろ」と友達と笑いました

 

VIPエリアやメディアセンターなどもとても広く、シャトルバスもあまり充実していない事から遠出の難しいサーキット、2023年の契約が更新されておらず、「ここが世界一好きなサーキットなのに」「ここでのレースが無くなるなんて残念」「F1は結局金かよ?」などと各ドライバーがインタビューで話しており、F1の在り方を考える木曜日となりました。

フリー走行、予選

マックス・フェルスタッペン

ダニエル・リカルド、来年のマクラーレンからのクビが発表され激震が走りました

一方23歳のランド・ノリスは来年からファースト・ドライバーとしてマクラーレンを率いるのですが、33歳のダニエルがクビになることに対して「なんの同情もないよ。あいつがただ自分の仕事が出来なかっただけ。彼と一緒にやるのは楽しかったし良い思い出だけど、F1はそういう世界だから。」と、年齢など気にせず何でも思った事を話す姿勢が僕は好きです。

ルイス

日曜日・レース

ドライバーズ・パレードから始まります

チャールズ

角田君

マックス

パレード後はレーススタート前の撮影ですが、この彼、前回のサッカー・ワールドカップで日本vsベルギー戦にも出ていた選手のはず、ベルギー人だから遊びに来たんでしょうか・・・彼くらいしかセレブリティーで僕が知っているような人はいませんでした

仲良く休むドライバーたち、かなり珍しい光景

レースが始まり、「オー・ルージュ」サーキット外側から

実際歩きましたが物凄い坂で、ここをフルスロットルで駆け上がるのはちょっと頭のネジが飛んでないと無理かもしれません・・・マックスが爆速で通ります

引き、内側から

レース自体は正直特に波乱もなく、レッドブルのワンツーフィニッシュ

チェコ

マックスとチェコ、ゴール後

 

レース開始直前にFIA(F1などモータースポーツを統括する協会)の会長が出てきて「来年もここ、SPAでのグランプリを開催する事に決定した」との発言に会場は大盛り上がりでした。

 

ベルギーグランプリ後は1日もゆっくりせずに待ちに待ったアムステルダムまで3時間のドライブ、月曜朝にフランスから友人が合流して出発しました。

 

Round 14 オランダ・グランプリ

サーキット入りするのは木曜のため、月曜から水曜はアムステルダムでゆっくり過ごしたんですけど、アムスの歩き方は何でも聞いてください(笑)

アムステルダムは5、6回目ですが初めて夏に訪れてみて更に好きな街になりました。

 

オランダ・グランプリはレッドブル、マックス・フェルスタッペンの地元ということで、盛り上がりが半端じゃないというのは本当でした・・・

やりすぎ

会場はマックスのサポーター、「オレンジ・アーミー」で埋め尽くされてました

1コーナーから見る人間オランダ国旗、レース開始前で凄い迫力

木曜はやはりみんなリラックスした感じがあり和気藹々とした感じ。

この日はレッドブルのスイートで角田君のインタビュー撮影、日本グランプリの攻略の仕方などを話していましたが、日本語を忘れていて「単語忘れちゃったんですけど、◯◯の反対の意味、何でしたっけ?」とかいうのが面白くって、めちゃくちゃ気持ちがわかりました。

あと筋トレの成果か、腕が太くて少し以前より逞しい体付きになったような気がしました。

インタビュー撮影後、ここ「ザントフォールト」にも名物があり、二つの強烈な坂になっているバンク・カーブを歩きに行くと、ドライバー数人と遭遇

フェラーリチームとトラックを回るチャールズ・ルクレール

角田君とピエールは本当に仲良し、なんか急なカーブで遊んでました(笑)

このサーキット、パドックとチームのレストランなどがあるエリアが結構離れていて、朝ルイスが来る時の撮影が少し大変でした、やはりスーパースター、毎朝パーソナルトレーナーのアンジェラと来ます

ピエール・角田君コンビ

ジョージ・ラッセル

フェラーリのボス、ビノットさんとリザーブ・ドライバーのアントニオ・ジョビナッツィ

 

朝ドライバーがサーキットに来るところを撮影するのも毎回なのですが、ドライバーの中でも大抵、角田君が朝サーキットに来るのが一番早くてほとんど見逃しているんですよね。

エンジニアとミーティングやレース前に自分を整えているんでしょうけど、そんな所にも好感が持てます。

フリー走行・予選

最初のフリー走行でマックスの車がまさかのすぐに故障し、たまたま僕がいたコーナーに歩いてきて、笑顔をむけてくれました

セバスチャン・ベッテル、強烈なバンクカーブを駆け上がって行きます

ピエール・ガスリー、男前がすぎます

ダニエル・リカルド

カルロス・サインツ

ドライバーをモニターで見守るアルピーンチーム

バルテリ・ボッタス

ランド・ノリス

アルファタウリ、ガレージ前

フェルナンド・アロンソ

アレックス・アルボンが好成績

チャールズ・ルクレールも頑張りますが、一位はマックスでした

 

土曜の予選はマックス・チャールズ・カルロスという順番、メルセデスは調子が良くて「もしかしてルイス来ちゃう??」という期待がメディアセンターでも感じました。

 

現在新しくオスカー・ピアストリというオーストラリア人のF1ドライバーデビューが決まり、角田君を含めまだ来年のシートを獲得していないドライバーが数人いてここからのレースは更に面白くなりそうです。

 

ただ、マックスが今年のチャンピオンになるのはほぼ確定というのが良いのか悪いのか・・・

 

次回は大観衆が誰一人としてマスクを付けず、大合唱から始まったオランダ・グランプリのレースの様子からイタリア・グランプリについて書こうと思います。

 

Jay