国民に不満の残る政府の発表 / ボリス・ジョンソンとデビッド・キャメロンの関係

29回目の投稿になります。

 

写真は昨日月が綺麗だったのでテムズ川で撮りました。

 

LITTLE RICHARD/LONG TALL SALLY – TUTTI FRUTTI

 

ボリスのアナウンスがありました。

もしかしたら今回の記事は日本とは少し違う物になるかもしれませんが、間違いなく生きた国民の声です。

 

イギリス政府発表内容

 

既存、または緩和された現在のルール

 

・ロックダウン継続

・ソーシャル・ディスタンスをキープ

・家で仕事が出来る人は在宅ワーク

・どうしても仕事に行かなければならない人は行ってよし(建設業中心)

・地下鉄・バスなど仕事の時も公共交通機関は出来るだけ使わないこと(??)

・車を持っているものは好きなように運転して良い、仕事も車、自転車、徒歩を推奨(??)

 

物凄く微妙な変化です。むしろ何も変わっていません。

(??)をつけた箇所に対して大いにSNSで盛り上がっております(笑)

日本政府並みに白黒のハッキリと見えない発表に国民は怒っています、日本政府の対応をもしイギリスがしていたらおそらく暴動が起きているでしょう。

 

ロックダウン途中経過のロード・マップ

 

一つだけ今回ボリスの会見で良かった事ははっきりと期日を口にした事ですね、それでは見ていきます。

「STEP1」

現在の状態です。

・水曜日から1日のうちに何度でも外出可能

・車での移動制限解除(最高です)

・ビジネスは全て現状維持

・罰金の値上げ

・公共交通機関は使わない

自由なのか自由じゃ無いのか良く分からないですよね。

中古車が飛ぶように売れているそうです。

とにかくこの状態が「少なくとも6月1日」まで続きます。

 

運が良ければ6月1日に入る「STEP2」

 

・一部店舗をオープン出来る「かもしれない」

・学校の一部再開

他に「STEP2」についてこれ以上詳しい話はありませんでした。

 

最後にどれだけ早くとも7月1日になるであろう「STEP3」

 

・接客業の店舗を一部オープン

・公共施設一部オープン

・ソーシャルディスタンス維持

いつになったら髪の毛が切れるのでしょうか。

かなり長い道のりになりそうですが、今年の夏は無いんだという覚悟がはっきり出来たので自分にとっては良かったと感じています。

 

ボリス・ジョンソンとデイビッド・キャメロン

 

THE BULLINGDON CLUB – ブリングドン・クラブ

 

会見の13分間のほとんどを無駄話で終わらせたボリスと元首相キャメロンはイギリス一のエリート校イートンに通っていた幼少期から同級生でその後オックスフォード大学へも一緒に通っています。

THE BULLINGDON CLUB(ブリングドン・クラブ)という男性のみ選ばれたメンバーだけが入会出来る、200年以上続いている少人数精鋭のクラブがあります。

THE BULLINGDON CLUBについては日本語でちゃんと説明してある記事は探せませんでした。

元々はスポーツ・クラブとして活動を開始したものが現在は食事をしながら話をする、というダイナー・クラブだそうです。

とてつもなく裕福で格式のある家柄出身の選ばれた者だけが入会出来るクラブ、学生時代の彼らはどんな話をしていたのでしょう。

有名なメンバーの集合写真です。

ボリスは痩せていますし、キャメロンも男前ですね。

 

どこから手に入れてきたのかキャメロンが豚の生首の口に自分の男性器を入れているところを写真付きで記事にされた時「人間としておかしいと思わないのか」という質問に平然と「若いとハメを外すだろ」という答えに呆れました。

写真自体はネット上で探せませんでしたが、検索するとキャメロンと豚の写真がたくさん出てきます(笑)

逆に前首相のテレサ・メイは「人生で一番ハメを外した事は何ですか?」との質問にしばらく考えた後「入っちゃいけない畑に入った事がある」と答えて「こんなつまらない首相はやめさせろ」と言われていて少し可哀想でした。

 

こういうクラブはジョージ・ブッシュが入っていたイェール大学のSKULL & BONESに似ていますね。

こちらは歴代CIA長官や大統領を出しているクラブです。

こういう活動内容が一切秘密なクラブの一員が全員政治、経済界の大物となると中身が知りたくなりますよね。

ボリス・ジョンソンの経歴

 

ボリス・ジョンソンの父方の祖先はイギリス国王ジョージ2世がおり、オスマン帝国の内務大臣の子孫、クラブに入れるわけです。

オックスフォード大学を卒業してからの悪名を上げてきた出来事を並べると

 

・大学卒業後コンサルに就職も1週間で退社

・タイムズの記者として記事をでっち上げ解雇

・デイリーテレグラフの記者としてブリュッセルへ、偏った虚偽事実、誇張で記者の間で有名になる

・議員時代に2度の不倫妊娠発覚 – この時すでに4子の父親だった

・さらにその後隠し子発覚、離婚

・オバマ大統領に人種差別的暴言

 

これで首相になれてしまうんですね。

呆れはしますが、日本の昔の政治家のようにスケールが大きいと言えばそうなります。

テレビが大好きで大衆紙ばかり読んでいるタイプの人がボリスファンであるのを見ると如何にメディアを使った戦略が成功しているかが伺えます。

アメリカもイギリスも政治は悪い冗談のようなものでもうエンターテイメントだと勘違いしてしまいそうになります。

僕のアメリカ人の友人の中にトランプ・サポーターは一人もいませんが、キャメロン・サポーター、ボリス・サポーターも一人もいません。

皆さんの周りに安倍・サポーターが居ないのと同じでもしも日本でイギリスの政治を良く報道しているならば、それは国民の声ではなくメディアの声なので騙されないようにしましょう。

総じて国民はハッキリしない首相のアナウンスに苛ついているようですが明日またより詳しいアナウンスがあるようです。

 

 

日本は緊急事態宣言は終わりそうなのでしょうか?

今実際に日本の空気を感じられないので僕らは間違っているのかもしれませんがイギリス人と話していても、外から見ている分にはイギリスは100万人に対して死者が400人以上、日本は僅か4人しかいないのになぜロックダウンをしているんだ?と感じています。

 

 

この隔離状態を我慢出来ずにコーヒーのテイクアウェイのみでオープンする店が目につくようになり、こっそり窓からビールをサーブしているパブなども目にしましたので今度偵察に行ってみようかと思います。

 

お付き合いありがとうございました。

 

 

Jay