既に“不可能”と言われる飲食業界の再開、パブが日本の居酒屋化?

東ロンドン運河沿い

53回目の投稿になります、我ながらよく続いたなぁと思います(笑)

 

写真はHACKNEY WICKという東にあるエリアの川沿いの光景ですが、一ヶ月ほど前のものです。

 

この曲は客が「頼むよ最後にもう一杯くれよ」という歌なのですが僕が良く行っていたバーでも連日見られる光景で店仕舞いにはこの曲を流し「帰れよ」というサインを送っていました。

恐らくイギリスやアメリカのバーテンダーなら知らない人は居ない曲でしょう。

AMOS MILBURN/ ONE SCOTCH, ONE BOURBON, ONE BEER

 

イギリス人はパブのオープンが待ち切れず週末になるとストリート・パーティーのようになっています。

雨になったらどうするのか疑問に思っていますがヒートウェーブが来ており今週は30度超えの日が続きそうです。

各メディアがそれほど書くこともないであろうにこぞって「パブ再開」を記事にしています。

最初は色々な情報が入り乱れハッキリとしなかったのですが解禁2週間前になり少しづつガイドラインが出来上がってきました。

パブの居酒屋化

イギリスのパブやバーとは夜になると(場所や曜日により昼でも)人が溢れているものでソーシャル・ディスタンスの真逆をいっています。

座れるパブももちろんありますがそういうところはガストロパブと言い食事に力を入れていたり貸切のパーティーをしたりと従来の形をもっとモダンにした中流階級層の人のためのものです。

「ファッキン・ガストロ・パブ」と僕は思いませんし言いませんが、たまにそういう声は聞きます(笑)

ロックダウン以降カフェなどでも始まっていますが、QRコードをかざして店それぞれのアプリをダウンロードし、そこから注文してコーヒーを持ってくるようになっています。

どうやらパブでもそれを導入するようで、客はソーシャル・ディスタンスを保ちつつ着席のみ、アプリを使ってオーダーすると『なんと』テーブルまで持ってきてもらえるそうです。

完全な居酒屋化ですが文句の方が多いのは流石イギリスです。

「可愛いバーテンダーが居たらどうするんだ」という者など「黙って飲んどけ」としか言いようがありません。

しかし触れ合いが大好きなイギリス人には果たして酒が入った状態でこのルールは守れるのでしょうか。

誰が実際に行うのかはわかりませんがソーシャルディスタンスを守るため「店内パトロール」が義務付けられるそうですが・・・・これも謎ですね。

店内は一方通行にするなど色々と対策を出していますが「もう店内も開けるのか!?」と驚きの声も多く聞こえてきます。

残念な光景

ビールのテイク・アウェイは始まっていますがプラスチックのパイントグラスにプラスチックの蓋まで付けてサーブというのは見ていて残念になります。

客同士やバーテンダーとの絡みが楽しいパブですが、しばらくは様変わりした姿を見ることになるかもしれません。

パブに行きたいのもわかりますし、パーティーをしたいのもわかります。

公園、ビーチ、ストリート・・・・ゴミだらけです。

人間の愚かさを象徴するような光景に怒りを感じる者も多くいますが、なぜなのでしょう。

ただ教育が足りないのか、それとも道徳が足りないのか・・・18年間イギリスに居てもここは理解出来ません。

 

 

日本でもゴミを置いていくアホは居るでしょうが、ロンドンはやや度が過ぎています。

このような状態が続くのならやや無理矢理でも中を開けてしまおうという政府の気持ちもわかる気がします。

 

僕もパブでギネスを飲むのを楽しみにしていないと言えば嘘になるので、家の向かいのパブが空いていそうな時間に7月4日、早速行ってみようかと思います。

 

お付き合いありがとうございました

 

JAY