チャーチル像撤去を望むデモ隊&警官と衝突するイングランド防衛同盟

カナリーワーフ夜景

48回目の投稿になります。

 

写真はカナリーワーフという金融街に夜の散歩に行った時に撮りました。

 

THE SPECIALS/ A MESSAGE TO YOU RUDY

 

以前の記事でBLACK LIVES MATERデモ隊による奴隷商人エドワード・コルストン像の破壊について書きました。

「次は○○像だ」と奴隷商人や人種差別を公然と謳っていた者達の像を次々と標的にしていますが、月曜日にイギリス元首相ウィンストン・チャーチル像の名前が上がったあたりから少し雲行きが怪しくなりました。

EDL(England Defence League)、イングランド防衛同盟という現代版ナチスとも言われている極右集団がいます。

どんな奴らかというと白人が一番偉く、それ以外はゴミ(特にイスラム教徒を嫌う)とみなす喧嘩が大好きなフーリガンのような人たちです。

地方都市で彼らとデモ隊が睨み合っている光景は差別が決して無くならない事を象徴しているかのようでした。

今日のロンドンデモはEDLが大挙してくるから中止にしよう、という動きがあり結局行ってしまう者も多かったのですがEDLの様子はもう本当に酷く、残念としか言いようがありません。

なぜ暴れているのか本人達はわかっているのでしょうか。

 

警官隊と戦って倒れているフーリガン達を担ぎ医療班のところまで連れて行ったのは黒人達でした。

こういう人たちはほとんどがイギリス北部から来ていて労働者階級のとにかく喧嘩が好きな者達が多く、イギリスでは「ベア・ナックル・ファイト」と言い牧場で夜な夜な裸の拳での殴り合いが繰り広げられており田舎のギャンブル・娯楽の一つです。

僕が昔よく行っていたバーにもベア・ナックル・ファイターがいましたが1試合で£500は稼げると言っていました(高いのか安いのかわかりません)。

 

話はそれましたが、歴史の教科書を変えようという動きが強まっておりとても良い傾向だと思います。

それでも僕たちが生きているうちは差別は無くならないような気がしますが減るかもしれませんね。

 

LBC(Leading Britains Conversation)というラジオ局があり、文字通り「国民の声を聴こう」というのが主旨のラジオ番組なのですが僕がLBCを聞いていて友人が車に乗ると「何でLBCなんて聞いてんの?」と質問されるようなラジオ局です。

ナイジェル・ファラージというブレグジット党党首がラジオのホストをやるという暴挙に出てからいよいよおかしくなりました。

ナイジェル・ファラージ

 

BLACK LIVES MATTERデモに対する余りに差別的な発言でラジオ局側が国民感情を考慮して契約終了前にファラージとの契約を先週打ち切りました。

こういった事に激怒しているイギリス防衛同盟が居るという事ですが、喧嘩がしたいだけで本当に怒っているのかわかりません。

いづれにしろ少しずつ声は受け入れられているような気はしますが、デモに乗じての破壊行為が無くらない事にはいつまでも耳を貸さない理由をつけてしまわれます。

 

イギリスはロックダウンが始まってからもうすぐ3ヶ月が経とうとしていますが未だ連日200人以上の死者を出しています。

その中でのこのデモと警官隊の衝突はもう笑うしかありません。

 

僕たちミュージシャンがイギリスでライブを出来る日はまだまだ遠そうです・・・。

 

お付き合いありがとうございました。

 

Jay