過酷なツアー / 批判される経営者達

14回目の投稿になります。

 

 

ロンドンの中心部から少し北にカムデン・タウンというエリアがあります。

そのエリアの外れにケンティッシュ・タウンという駅がありすぐ近くに昔ブルアンドゲートというパブがありました。

そこはニルヴァーナというバンドがイギリスで初めてライブをした場所で18歳の時、「俺も絶対にこのエリアから始めるんだ」と息巻いてロンドンに来ました。

 

カムデンには週7日オープンしているマーケットがあり毎日がお祭り騒ぎでした。

今はそれも嘘のような静けさですが早く活気が戻るのをロンドン中が待っているはずです。

 

これはカムデンのマーケット内で僕の友人達が中東の音楽をレゲェ風にアレンジして演奏しているところがテレビ番組用に撮影された物です、ボーカルの人の番組らしく1500万再生もしているのに彼らは一円も貰っていないとぼやいていました(笑)

 

 

 

 

写真はドイツのどこかをライブ前に散歩しているところです。

 

僕のバンドがツアーをする時はライブ会場に昼間早く到着した場合は大抵散歩をしてお土産屋さんを探します。

 

母が冷蔵庫に貼る磁石(アレの名前ありましたか?)を集めるのが好きなのでライブをする街で一つ購入して日本に帰る時にまとめてお土産として渡しています。

 

もちろん演奏の楽しみには勝てませんが夜ライブの前はその街で一番古いパブを探し一杯飲みに行くのが僕らは贅沢な楽しみだと思っています。

 

今回のコロナでパブに残されたまま腐っていくビールの量はパイントグラス(568ml)で5000万杯だそうです。

気が遠くなりますね・・・・。

 

 

数日間や一カ国のツアーの場合は飛行機で現地まで飛びそこでバンをレンタルして旅をしますが、数カ国、1週間以上のツアーの場合はロンドンから車で行きます。

 

因みに運転が出来るのは僕だけです。

 

フェリーの中に車ごと乗り込みドーバー海峡を渡り、カレイというフランスの街に着きそこからヨーロッパ大陸の旅が始まります。

 

今までで一番過酷だったツアーの始まりは早朝6時に僕の家で待ち合わせ南西のドーバーの港に向かいましたがフェリーに乗り遅れフランスに着いたのは昼2時でした。

 

そこからドイツ北部のアーロンという街のクラブへ向かい到着したのは夜8時、僕らは10時頃から出番だと思い焦ってクラブに駆け込むと出番は夜中12時からだと言われました。

 

僕は体力の限界で車で仮眠をしていたところ目が覚めて時計を見ると12時だったので急いで戻るとステージは朝2時からだと言われ僕は崩れ落ちました。

 

予定通り(?)ライブが終わりアンコールが聞こえ時計を見ると朝3時で、アンコールはやりましたが気絶しそうになりました。

 

この次の日は休日・・・・のはずは無くオランダへ移動してまたライブ、さらに翌日はルクセンブルク・・・・というように過酷な旅が2週間以上最後まで続いた事がありました。

 

喧嘩もありますが僕のバンドは4人が奇跡的なほど仲が良いので過酷なツアーもまた良い思い出です。

 

 

 

 

日本中のライブハウスが廃業の危機だというニュースを見るとどうしようもない怒りが湧いてきます。

ロンドンでもライブハウスを守る署名運動がたくさん始まっており僕も目に付いたものは必ず署名するようにしています。

ほんの30秒足らずで済むものばかりなので是非皆さんも協力お願いします。

 

日本の緊急事態宣言はどうでしょうか。

ニュースを見る限りでは驚くほどまだ外出している人が多いように感じますが・・・。

日本政府の対応も酷いものですがイギリスでも数人話題になっている人達がいます。

 

全国展開をしているウェザースプーンというパブチェーンのティム・マーティンという資産約600億円を持つ社長はロックダウンで全てのパブが閉まったと同時に従業員への給与支払いをストップした事に関するインタビューで「スーパーで20000人募集しているからそこで働けばいい」と言い放ち批判を浴びています。

バージングループのリチャード・ブロンソンは政府に財政補助を申請していた8週間の社員の給料支払いを拒否しています。

AMAZONのオーナーで総資産15兆円を持つジェフ・ベゾスは何と従業員達に、病気欠勤をした従業員への手当の支払いを賄うために募金するよう言い渡し同じく批判されています。

 

こういう人達の頭の中は僕は理解が出来ません。

 

僕たちの生活は散々ですが地球の生き物達は元気です。

 

これはロックダウン中のインドの海岸で人がいないため絶滅危惧種のウミガメ70000匹が卵を産みに海岸にやってきたという記事です。

 

Endangered Olive Ridley sea turtles nest in peace at empty Odisha beaches as Coronavirus keeps people in lock down

 

今この時期に唯一心が温まるのは自然にとって良い影響があるというニュースだけです。

 

そういうニュースをもっと多くの人の目に届ける事でこれからの人間の生き方や目指すべき方向が見えてくると思うのですが、メディアは怖いニュースの方が好きなようです。

 

僕は学生の頃に「新聞くらい読め」と言われたことは何度もありますが読みませんでした。

 

太字で書かれている記事の見出しを読むと、ネガティブ言葉を並べているのがポジティブな言葉よりも圧倒的に多かったんですよね。

 

これに気付いて以来、僕はまだイギリスに来たばかりの頃に英語の勉強のため以外で新聞を読んだ事がほとんどありません。

 

ネガティブな事は目に付きやすいものですが必要以上に心のスペースを取られたくはないですよね。

 

 

次回は写真ブログのようにしてみようかと思いますので楽しみにしていて下さい!

 

お付き合いありがとうございました。

 

 

Jay