コロナが終わる日「フリーダム・デイ」/ サッカーイングランド代表戦での差別とオリンピック

ブリックレーン風景

イギリスに戻りちょうど一ヶ月が経ちました。

パブやレストランが日本の居酒屋のようにテーブル・サービスになっているのは去年と変わらず、一部ライブハウスやクラブを除いて結構閉まっています。

そこで19日からコロナに関する全ての規制が廃止されるのが決まり「フリーダム・デイ」と言われています。

FREEDOM DAY / KEN BOOTHE

 

フリーダム・デイ

 

ロンドンの友人達の「もう元に戻ってるから帰って来いよ」という声に対して本当の所はどんな様子なのかと思っていたら、本当に普通に戻っていました。

ただ政府が大人数のライブハウスやクラブの制限、飲食店を着席のみにしているくらいにしか感じません。

先週のEURO2020のイギリス対イタリア決勝戦、ロンドンのスタジアムに六万人が集まったということは10万人くらいで暴れた事になると思います。

今日はロンドン郊外のサーキット、シルバー・ストーンでルイス・ハミルトンが勝利を収める物凄いレースがありましたが観客は14万人で、もうフリーダム・デイを待たずに規制は終わった感じです。

ですがなぜかやっぱり違法なものを除いてライブやパーティーは以前のように戻っていません。

公共交通機関でのマスク着用は19日以降もしばらくお願いしたいと言っていますが、あんまり言うことを聞く人は居ないと思いますし、僕もロンドンに戻ってから一回もマスクをしてません。自由な暮らしは最高です。

ヨーロッパ内外では「自殺行為」とか「絶対に後悔する選択」とか言われてますが、ここはボリスに貫いて欲しいですね。

今の毎日のコロナ感染者は四万人を超える程度でも「ほとんど死んでないし重症化の人数も少ないからもういい」というボリス、さりげなく「この出口で一回死亡者増えるかもだけど」と一言保険は入れていました。

日本はイギリスよりさらに感染者、重傷者、死者も少ないのに未だよく分からないことをしてますね。

 

僕はバンドのライブをやりに戻って来たつもりで、フリーダム・デイ以降に予定されていた野外フェスティバルが三本キャンセルになり「あれ?なんで?」と感じているところです。

これで一気にライブが戻って来れば良いのですがどうなる事か、イギリス人を自由にする事でこの国発の「スーパー最強株」が生まれるとかいう話もありますが本当に勘弁して欲しいです。

でもまぁ自由になるのはちょっとドキドキします(笑)

イングランド戦の差別とオリンピック

 

イングランド対イタリアのEURO2020の決勝戦ですが、最後はPK戦で五人のキッカーの内三人が黒人選手で一人は19歳。

55年振りの快挙にベテランもビビって手を上げれない中彼等が「蹴る」と名乗り出たそうです。

結果三人全員がPKを外してイングランドは負けました。

「マジかよ、これ外したら差別でやばいんじゃねーか」と頭の中で考えながらサッカーを見る自分がダークサイドにいるような気がしましたがそんな事なかったみたいです。

55年振りということもあって、国が一体になる感じというか、多分日本だったらラグビーのW杯の時のように普段関心を持ってない人も関心を持つようになっており、友達がみんな喜ぶなら勝ったらいいな、と思っていました。

 

偶然イタリア人とイギリス人の友達と決勝を見ていた時の会話

イギリス人(ENG)「おおーコイツら歴史に名を残すぞ」

イタリア人(ITA)「こんな馬鹿そうな顔の奴らの名前が残るはずねぇだろう」

ENG「そんなこと言って負けたらどうする?」

ITA「俺たちイタリアだよ?デンマーク(前戦の相手)じゃないんだぞ、俺たちは戦うんだから負けねーよ」

ENG「・・・まぁこんだけ国が久しぶりに一つになってるんだから、国民のためにも勝って欲しいから応援するよ」

ITA「正気か?このスタジアムで酔っ払って騒いでるデブ達のために応援するのか?」

と、サッカー強国同士の話って面白いんですよね。

 

負けたけれど良い試合だった、で終わるはずが差別問題が炎上して「この国は優勝する資格も権利もない」という声が上がったりと残念です。

ここでこの三人の選手達が、昔からずっと地域の食料配給センターの手伝いに今でも家族で通い続けてたり、子供の学校給食を健康な物に変える署名運動を始めて実際に政府を動かしたり、国を代表して戦った選手がこんなやつらだったら最高だと思うんですけどね。

 

オリンピックでCHINESEとJAPANESEを言い間違ったというニュースも見ましたけど、海外では特にあれは大失態、もし自分があそこにいたらほぼ100%キレていたと思います。

海外で一番やってはいけない事です。

あと、オリンピックで日本ほど盛り上がる国は稀で、イギリスではそれほど盛り上がりません。

 

 

最後に、この記事の写真なのですが、この写真とストリート・アーティスト・アイト君の絵を一つの作品にしてTシャツとか服にするのが決まりましたので、僕に直接でも札幌のCAFFEINEというお店にでも良ければ是非オーダーしてみてください、Tシャツを見ましたけど凄く格好よかったです。

 

このフリーダム・デイの規制の排除の一つで「黄色信号リストの国から隔離無しで入国出来るようになる」というのがあり日本からも隔離無しで入国出来るようになりました。

なので遊びに来てください(笑)

 

 

お付き合いありがとうございました。

 

Jay