25回目の投稿になります。
イギリスはこの時期になると夜は9時頃まで明るくいつまでも公園にいる事が出来ます。
ロンドンの至る所にある公園の総面積は東京ドーム3000個分だそうです。
写真は今日夕方、空が余りに綺麗だったので撮りに行きました。
これは僕のバンドがカバーをしている曲です。
JOHNNY OSBOURNE / TRUTHS AND RIGHTS
イギリスが抱える問題
家庭内暴力
イギリスは家庭内暴力が止まりません。
暴力から逃げたいにもかからわずロックダウンのために行くところが無く殺人事件も発生しており、一日平均100件の事件が起こっています。
これに対して政府は初めて「どこから」をDVと判断するのか「法的定義」を定めること、DV、幼児虐待、性的暴行の被害者への約22億円の支援金を決定しました。
お金を使ってどう支援するのかというと暴力を避けるための住居費が大部分を占めることになります。
12万人以上いる難民の中には英語がわからない人も多く政府からの情報をきちんと理解出来て居ない人もいます。
彼ら難民への支援金もさらに20億円の上乗せが決定し、政府の力だけでは足りないためにチャリティー団体に「直接」約100億円を渡す資金援助を決定しました。
日本のマスクの一件のように社名を隠すことはなく、生放送の会見でチャリティー団体の名前を上げ個人名を出して政府から感謝の意も表明しました。
教育格差
オンラインでの学校教育で表面化した問題は僕の予想とは少し違ったものでした。
まず教育をオンライン化した時に政府はイギリスのパソコンを持っていない家庭に配りました。
使い方がわからない、という以前にそういった家庭には当然インターネットは通じておらず回線工事費どころか月々の契約料も払う事が出来ない家庭が数多く存在します。
これはもう教育が受けられないという事になります。
ただでさえ問題になっている教育格差がこれ以上広がるのを食い止めるのは、政府もが真っ先に解決しなければいけない事の一つだと考えていますが学校を開ける以外に方法が無いようにも思います。
日本でもこういう問題は起こっているのでしょうか?
ロックダウン解除までの段階
ロックダウンが始まり一ヶ月と二週間あまりが過ぎようとしています。
以前の記事でイギリスの雇用に関する法律について書きましたが、中規模企業のオフィス・ワーカーへの解雇通達が迫っています。
「3ヶ月」という人々の補償期限の終わりも、もう目の前です。
ヨーロッパ各国の例を「まとめ合わせて」どういう段階を6月末までに踏んでいかなければいけないのか見てみましょう。
これはイギリスだけでなくヨーロッパ各国の状況をまとめたものです。
フェーズ「-1」 – これはスペイン、イタリア、フランスなどのハード・ロックダウンをしていた国々の状態で外出が買い物だけに限られ一日のエクササイズも自由に出来ない状態
フェーズ「0」 – これは現在の主なヨーロッパの状態です。今、「0」なのです。これはソーシャルディスタンスはそのまま、外でのエクササイズと買い物だけが許されています。
フェーズ「1」 – 一般店舗がオープンし始めます。レストランは以前テイクアウェイのみ、外やテラス席の30%が解放され、学校も30%再開します。
学校は曜日によってある学年だけが登校するようにするなど各国対策を練っているところですね。
フェース「2」 – レストラン、カフェ内の店内が30%オープンします。学校にもより多くの子供達が行けるようになります。同時に映画館、ジム、なども空きますが店内は30%をキープしなければいけません。
フェーズ「3」 – ほぼ全てのビジネス、学校が正常化。
フェーズ「4」 – コロナ以前の状態。世の中にライブ・ミュージックが帰ってくる。
という段階を踏んでいかなければなりません。
各フェーズの間には2-3週間を設けるようです。
一番避けなければならないのが再度の感染拡大でロックダウンを「やり直し」になればもう国は崩壊します。
各フェーズ間、スムーズに進むことを祈っていますが物凄く時間がかかりそうですよね。
最後のフェーズに6月末に到達しないと本当にまずい、ということです。
現在800万人が受けている補償が終わりオフィス・ワーカーの解雇を食い止めるには経済がこれまでに回り始めるのが必須ですが・・・・・難しいように思います。
フェーズ「4」に行くまでビジネスはお金を失い続ける訳ですが一刻も早く社会状態が回復すれば生き残れる、というものでもなく、マクドナルドはイギリス国内1500店舗の内15店舗を実験的にデリバリーのみでオープンしました。
広報部のインタビューでは2021年夏、最悪2022年まで黒字はありえないという事です。
さらにフェーズを上がって行く毎に今までの人間の社会生活の見直し、改革を進めていかなければなりません。
コロナ以前の世界に戻る事は「最大の過ち」の一つです。
もしまた全く同じ生活様式に戻り地球の破壊を続けるのであればもう人類は絶滅するべきでしょう。
ここまで深刻に受け止める人も多くは無いかもしれません。
「ヨーロッパの事だろう」「自分たちは関係無い」と思う人もいることでしょう。
そうならない事を祈りますが日本もこれより酷いか同じ状況になると思います。
それぞれの生活に必要なフェーズというのは変わってきます。
最初の段階で割と普通の生活に戻る方もいるでしょうが、最終フェーズまでいかなければ安心は出来ません。
特にフェーズ「2」から「3」への移行が時間がかかるような気がしますし、国がフェーズ「4」になった、と発表したところで人々の心までが正常化しているとは言えません。
個人個人で準備をしていきましょう。
安倍首相の謎の「敬意・感謝・絆」でコロナに勝つという言葉で日本政府はカルト宗教化していますが、イギリスはより現実的に「タフであれ」と言っています。
政府は全力をあげていますが全国民を助けるのは現実的に無理です。
世界の富を握る一部の権力者が彼らを助ける事を決断しない限りは。
改めて今回の記事が日本国内の状況に当てはまるかはわかりませんが少ながらず経済活動に関しては被る部分があるかと予想します。
今回の記事が少しでも生活の見直し、そして「タフになる」手助けになれば幸いです。
次回はこれからの世界を裏で動かしていくかもしれない「IN-Q-TEL」について書こうと思います。
あと僕は日本人として現在ロンドンに住んでいる唯一のフリーメイソンです。
それについて信じても信じなくてもどちらでも結構ですが・・・もし興味がある方が多くコメントを頂ければ書こうと思います。
お付き合いありがとうございました
Jay