23回目の投稿になります。
謎のロンドン中で行われている工事で至る所でwifiがストップしており更新出来なかったため、初の日本時間夜の更新になります。
写真は僕の家から一番近い良く行く公園の一つです。
今回の音楽に特に意味はありませんがソウル、ファンク、ジャズ系の音楽を一切載せていなかった事に気付いたので・・・・オランダのソウルバンドです。
THE SOUL SNACHERS / HUMPIN’ & BUMPIN’
昨日は雨上がりで空気が綺麗でした。
このヨーロッパ一大気汚染が酷いと言われるロンドンで朝、バルコニーで深呼吸をすると空気が美味しく感じるのは信じられない事です。
ロックダウンが終わって道が車で溢れるところを想像すると少し嫌になってしまいますね。
イギリスでも本格的に経済を如何に回復していくかについての報道がようやく目立つようになりました。
日本とは温度差のある報道かもしれませんが事情は世界各国違うのであくまでイギリスの場合だと思い読んでいただけると幸いです。
一番恐ろしい事実が2020年の国内GDPの38%が借金によるものになるというのがほぼ確定しているそうです。
そしてその借金の大部分は生活に必要な食費や家賃、子供の教育費に当てる事になります。
強くない店舗型のビジネスの80%は倒産に追い込まれるのが「確実」と言っても良いレベルまで来ているそうです。
テイクアウェイでレストランなどは頑張っていますが、あくまで延命でしかなく現在は生き残っていても長い目で見れば「もう閉めた方が良い」と報道しています。
今はまだ人々に余裕がありビジネスを助けるつもりでお金を使う人もいますが夏を過ぎ秋になる頃にはそういった方々にも貧困の陰が見えもうお金を使える人は居なくなる、という予測です。
イギリスでは100人以下の会社の解雇通告は30日前に、100人以上の会社は45日以内に、という法律があります。
「自分たちは大丈夫」と思っているオフィスワーカー達の大量解雇がこれから始まるという事です。
ロックダウンの解除までの次のフェーズについてボリスは「来週話す」と言っていますが前回の記事に書いたように直前、もしくは当日の発表になるのでしょうか・・・・。
ホウクスムーアという映画にも出てきたりする世界最高峰と言われているステーキレストランのオーナーへのこれから先の飲食業の未来を語ったインタビューがあるのですが、あまりにも悲惨な内容でした。
イギリスの飲食業と日本の飲食業の大きな違いですが、日本のように「静かでゆっくり飲めるバー」というのは基本的に一般人にとっては存在しません。
世界のカクテルブックやウィスキーガイドに出てくるようなバーやホテルのバーなどはもちろんありますが一般人が飲みに行くところではありません。
国民性もあり、店舗を覗いて(イギリスは基本的に路面店しかなく、雑居ビルは存在しません)空いている店にはまず人は入ろうとしません。
ロンドンのお店というのは大繁盛するかそうでないかがはっきりしており「半分埋まったかな」程度ではダメなんです。
僕がバンドメンバーと良く行っていた西ロンドンのバーも日本の「BAR」の概念を覆すほど週末などは熱気に溢れ混んでいました。
一体いくつの店がこの状態に戻る事が出来るのか?
ロックダウンが終わって生活は元に戻るわけでも、人々にお金を使う余裕が生まれるわけでもありません。
それに人々の生活は変わる必要があります。
今のビジネスに対する補償制度は「延命処置」であって「救済処置」ではない事をハッキリ理解していなければいけませんが、「コロナが終わるまで生き残れば・・・・」というのではなく、終わって一年、二年後の未来が見えないのであれば、今なぜこんな状況でビジネスをやっているんだ?という経済省のハッキリしすぎているコメントもありました。
日本でも補償は「延命」であって「救済」ではない事は理解しておく必要がありそうです。
まだまだ経済についての報道は溜息が出るほどありますが、話題を変えてPCR検査について少し。
イギリスは5月を目標に1日10万件の検査を可能にする事を目標に設定し、今朝5月3日の報道では昨日は105,937件の検査が行われました。
日本の5月の目標数は1日2万件、厚生省のホームページによればそれとはほど遠く1日1万件の検査も出来た日はありません。
これはなぜなのでしょう、イギリスより日本の方がこういう部分で確実に優秀だと思っていたのですが。
ふとニュースを見ていて思ったのですが、女性が首相をやっている国は随分上手くいっているような気がしませんか?
世界の多くの男性が「政治は男の物だ」と思っていたようですが女性の方が遥かに優秀な場合が多くある事が証明されましたように感じます(イギリスのメイ首相は最悪でしたがもう誰の記憶にも残っていないような気が・・・)。
少し前の記事ですがブラジルのトランプはこんな事を言っていましたね。
日本語の関連記事を以前の投稿で載せましたが、メルケル首相が具体案を発表しました。
英語の記事ですが、
「ドイツが6兆円のアーティスト、アートギャラリー関係の小規模ビジネスへの支援策を発表で各国に恥をかかせる」
ドイツはなぜいつもこうも進んでいるんでしょう。
それとも良いニュースばかりが目につくだけなのでしょうか?(笑)
なぜかヨーロッパ本土では僕たちのバンドはドイツで一番人気がありドイツ4都市を含むツアーが6月に決まっていたのですが敢えなくキャンセルになりました。
今のところ僕たちのようなミュージシャンには「救済処置」どころかまともな「延命処置」もありませんが絶対に生き残り、「ライブ・ミュージック」が世界に戻ってきたらすぐにツアーに出ようと思います。
お付き合いありがとうございました
Jay